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停電とテロ。
雑談。
9月5日(水)の午前9時40分頃、いつものように仕事をしていると、何の前触れもなく突然電気が消えた。一瞬の驚きの後、皆がざわめきだした頃(約30秒後)、照明の一部がともった。
原因は、敷地内の特別高圧変電所で、定期点検中のビル管理会社の方が誤って変圧器に触れたことによる送電停止であった。この方は感電したが、幸い命に別状はなく、停電も電力会社等の安全確認を待って、午前11時には復旧した。
復旧までの時間は1時間20分もあったが、非常用電源の始動により、ホストコンピュータへの支障がなかったこと、庁内の一部の照明が点灯していたこと、各人に手配されているパソコンはすべてノート型であることからバッテリーでの使用ができたこと、その他のOA機器も有効な一部電源での使用ができたことなどから、通常業務への支障はほとんど何もなかった(部屋は少し暗かったが、晴れた日だったことが幸いした)。また、インターネットの情報サーバーは、本庁舎外の防災交流センターに設置していることから、これも全く無事であったし、以前は県庁内にあった旅券センターも庁舎外の県民ふれあい会館に移転済みであったことなどから、一義的な県民サービスの点でも何も支障はなかった。
いまどき、どこの自治体も企業もこの程度の対応ができて当たり前なのだろうが、私は過去にこんな体験はまるでしたことがないので、「へーぇ、県庁もけっこうやるじゃん」なんて思った。
ところで、9月11日(火)、米国のテロ事件が発生したが、実は岐阜県もこの事件には衝撃を受けた。
岐阜県のニューヨーク事務所が、飛行機が衝突したワールドトレードセンタービルの東隣に位置していることと、また、県が実施している岐阜県青年海外派遣団(※)が、当日ニューヨークに到着する予定になっていたからである。しかも、事件発生時間の30分後に。
日本時間23時56分に、まず現地駐在員から駐在員の無事を知らせる一報がメールで入り、翌0時10分には「派遣団の状況を確認している」旨の連絡が入っている。その40分後、派遣団長(県職員)からその家族を経由して「オハイオ州クリーブランド空港に緊急着陸した。全員無事。明日午前6時まで空港は閉鎖。以後の予定は未定」という連絡が入った。
駐在員、派遣団とも、行方不明者もなく全員無事であったため、後は、派遣団の無事帰国を最優先に行動することができ、一行は9月15日朝には日本に到着した。また、ニューヨークの駐在員についても、臨時のオフィスで勤務を継続することが同14日には決定している。
停電とテロ、規模も危険性も全く違うが、いずれも非常事態には違いない。その事態から、意外と早く平常に戻ることができたなぁと、私は思っている(ただし、超過滞在分の精算などの後処理は残っているが)。
私はいずれの場合も当事者ではなかったが、自分が渦中にいても動ずることなく的確な行動ができたろうかと、ちょっと考えた事件であった。
※:岐阜県青年海外派遣団
郷土の次代を担う青年の育成を目的に昭和42年から行っている事業。東南アジア、アメリカ、ブラジルなどに派遣している。現地では、ボランティア活動などを行う。渡航経費の1/2が本人負担。
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