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ルドルフとイッパイアッテナ
勝手に岐阜県僻知識
今月の僻知識は、最近のリバイバル・マイブーム、『ルドルフとイッパイアッテナ』を紹介したい。児童書である。
ご存じの人はあまりいないのではないかと思い、試しにネットで検索してみたら、出るわ出るわ、「子どもに読ませたい本」での紹介はもちろん、大人が読んでも楽しめる本として非常にたくさんのサイトで紹介されていた(私設ファンサイトも結構ある)。と、言うわけで、「自分だけが知っている」と浮かれていたのが自分だけだということに、ついさっき気がついた(笑)。
さて、で、『ルドルフとイッパイアッテナ』だが、小学生のリエちゃんに飼われていた黒猫・ルドルフが、ひょんなことから見知らぬまち・東京に来てしまったことから始まる。話については、是非、図書館などで本を探して読んでいただきたいが、今回『僻知識』で取り上げる理由は、このルドルフのふるさとが岐阜だということである。
ルドルフは、自分の住んでいた町が「三丁目」だということしか知らなかったが、キョウヨウのある猫・イッパイアッテナからいろいろなことを学ぶうち、偶然に自分のふるさとが岐阜であることを知る。で、続編『ルドルフともだちひとりだち』において、一人では電車に乗れない彼は(猫だから当たり前だが)、長距離トラックに潜り込み、ICなどでトラックを乗り継いでふるさと岐阜に戻る。最後に乗ったトラックが一宮ICを出て木曽川を過ぎたところで止まった後、ルドルフは懐かしいリエちゃんの家を思い、はるか前方に見える金華山を目指して歩き出すのである。
この「前方に金華山が見えたとき」のルドルフの心情を思うと、私も胸が熱くなってくる。
金華山とは、岐阜市のほぼ中央に位置する標高329mの山である。決して高い山ではないが、平地にそびえる山でありどこからでも見つけることができること、山頂には岐阜城があることなどから、岐阜市(正しくは岐阜圏域)のシンボルになっている。
学生時代はまるで気にしたことなどなかったが、2年間の東京暮らし後には私はすっかり「金華山好き」になってしまっていた。遠くに見える金華山も好きだし、金華山頂から見る景色(夕日が映える長良川が殊にきれい)も好きだ。ふるさとを思うというのはこういうことなのかなぁなんて思うのだ。
5年ほど前、NHK教育テレビで紙芝居風の朗読番組を見かけたことがある。その後、たまたま本屋で同名の児童書を発見し、その場で読破してしまった(私は時々こういうことをする)。が、その場では買わず、数日後、わざわざ同じ本屋に足を運び『ルドルフとイッパイアッテナ』を購入したのである(こういうこともよくやる)。
その、私がまず目に留めた紙芝居風番組が現在NHK教育で再放送中である。このため、私の『ルドルフとイッパイアッテナ』熱が再燃したわけである。放送は一回10分程度であるため、続きが気になって仕方がない(話は知っているのだが)。で、本棚から本をもってきて読む。で、結局読破してしまう、という生活をここのところ続けている(笑)。
『ルドルフとイッパイアッテナ』、『ルドルフともだちひとりだち』(斉藤 洋・作/講談社)以外にも、NHKからビデオなどが発売されているので、是非買うべし。
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