お風呂の効果
お風呂には、凄い効果がある。大なり小なり発生する『マイナスイオン』というものだ。マイナスイオンとは、もともと
滝や噴水の近くなどで発生するもので、『フィリップ・レナード博士』によって発見され、別名レナード効果とも呼ばれる。
このマイナスイオンは、我々人体の中に溶け込まれると、以下の効果がみられる。
@免疫力の向上
A精神の安定
B体の機能の向上
C老廃物の排出
D呼吸器の機能の向上
E疲労感が軽くなる
これらとは反対に、『プラスイオン』なるものが存在するが、これはタバコの煙、大気汚染や砂ぼこり、電気器具から出る
電磁波、化学繊維などから発生し、これらの人体に及ぼす影響は、以下の通りである。
@めまいや吐き気
A頭痛や肩こり
Bイライラする
C不眠症
D動脈硬化やガン
E喘息やアレルギー症
F痴呆症や老化
ではなぜ、マイナスイオン(前者)は@〜Eの効果がうまれるのか?
これは、マイナスイオンに副交換神経を優位にする働きがあり、入浴や浴室の空気の中にいるだけで、
最高血圧が低下し、リラックスでき、α波という快適さを感じる脳波が大量に出て、しかも
より深くリラックスするθ波に近いα波が非常に多く出るからなんです。
しかし、どんなお風呂でも『マイナスイオン』は、いっぱい発生するのでしょうか?
答えは、違います。小さいお風呂では、それなりにしか発生しません。
ですから、家のお風呂も良いけれど、たまには銭湯や日帰り温泉なんて最高にいいんです。
それで、体中のイオンバランスを整えているんですからねぇ。以上おわかりになられましたか?
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良いお風呂の入り方(頑固者編)
まあ、理想なお風呂の入り方は、はっきり言ってしまえば、何も考えず無心のまま、身体の向くまま、入れば良いのだが、
それでは何にもならないので、私なりの入り方を教えましょう。
関係ないことですが、よく『お寿司は、玉(ぎょく)から食べろ!』と言いますが、
お風呂にだって、身体に良い入り方があるんですよ。
自分の家の風呂なら、ただ身体をきれいに洗うくらいの事しかないので、さっさと洗って出てしまえば良いのだが、
というのは、自分の家の風呂は、たいして(前述の)マイナスイオンがあるわけではなく、長い事入っていても気が滅入る
ばかりだからである。長く入って良いというのなら、別段構わないが・・・・
それで、銭湯や温泉(湯治場)などでは、『いきなり湯舟に入るべからず』ここは先ず、浴室内で直に座り込み、
ぬるめの湯を一杯かぶり、楽な姿勢で1〜2分安静にすること。これは、体温との差で心臓等に負担をかけない為で、
特に冬は心掛けることが望ましい。勿論、浴室内の湯気をたっぷり吸うことで、気管支にも良いわけだが・・。
その後、身体を軽く洗い、湯舟に浸かる。この時、足先から徐々に入り、膝の位置で1〜2分、更に腰の位置で座れる
姿勢がとれる場所で座ることが、望ましい。
通常、湯の温度は、40度くらいと設定されているが、まれに43度くらいになっているところがあり、
注意が必要だ。私の住む東京では、高温が好きだという人がまれにいて、身体が真っ赤になるまで入る人がいるが、
これは、身体の事を考えるなら、あまりお薦めしない。いや、できない。
そして、たまに寒くなったりした時は、肩まで入って良いが、通常は腰の位置までとする。
このままで、うっすらと額や顔に汗をかくくらいまで入る。しかし、くれぐれも気分が悪くなるまで入らぬ事。
腰の位置での入浴で顔に汗をかくくらいが、一番身体に良いとされているからである。
湯舟から出て、頭から体中を洗い流し、又湯舟に浸かる。そして、出たり入ったりを休憩しながら、適度に行う。
人によって異なるが、私の場合はこれを3〜4回繰り返す。要は、いやになるまで浴場にいればよい。
これは、ふやけてしまうと思いがちだが、先述のマイナスイオンを、身体の中に多く取り込む為である。
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ヘルシー思考な方の為のお風呂deダイエット
最近は、健康器具が1万円代で購入できるせいか、銭湯などでも、この健康器具が置いてあるところがある。
なんで、こんなに安く購入できるのか?(変だよこの国は!)まあ、それはさておき、身体を洗ってから、一運動して、
サウナに入るなんていうのも良いでしょう。
風呂から出たら、即ビールなんていうのは避けて、ここはひとつ野菜ジュースか、バナナを1本食べるのがいいでしょう。
バナナって、食べると不整脈やその他いろいろな事に効果があるんですよ。
私の知り合いの方は、バナナと牛乳でかなり長生きされました。
成人病の予防にもなります。あーなんだか、話がそれてしまいました。では、元に戻します。
えーと、そうそうサウナの話をしていたんですね。
最も私の家の近所では、サウナ無料!!という銭湯まで現れて、私はほくほく顔です。
でも、近いうちに銭湯の料金が385円から、値上げされるとかなんとか・・。
(ぶんたの守護霊のれれれ:「もう、値上げになっちゃったよぅ〜」、ぶんた:「れれれは、黙ってろって!」)
値上げするなー!
現行の料金据え置きにしろー!!
と声を大にして、言いたい。この不況時に値上げとは、もってのほかだ。
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アトピーや糖尿病に良いといわれる温泉
アトピーや糖尿病に悩む人は、自分の身のまわりにも大勢いるはずです。また、その方々は、その
辛さに毎日大変な想いをしています。だから、少しでも良い方向へ回復されるよう謹んで記述致します。
確かに、これから教えます温泉は、多くの方がその治療に来られて、効果がある人は半分位といわれています。
ですから、もしここへだいたい2〜3回位行かれて、全く効果がないときは、自分に合わなかったと思って下さい。
しかし、かなりの方が良い方向へ向かっていることは、確かなので、お教え致します。
★入り方★
入り方は、最初にサウナに入り、毛穴を大きく開いた状態のまま、ぬるめの温浴を約15分します。
これを1〜2回繰り返し、1週間後、また温泉に入りに行って下さい。
サウナの後に水風呂には、入らぬようにして下さい。
1回ごとに、少しずつ効果が現れるのが、わかるはずです。
山梨県南都留郡道志村
道志川温泉 TEL 0554−20−4500
温泉民宿 富士見荘 TEL 0554−52−2110
直にお電話して、お問い合わせ下さい。(ぶんたの風呂ページを見たとおっしゃって下さいネ。)
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私のお気に入り、いちおし風呂(お値段そこそこで、そのわりに結構いい)
その他のお風呂は、ぶんたのTopページの『ぶんたのお風呂日記』をご覧下さい。
いろいろと紹介しているよ!!
★温泉★(▲:日帰り風呂)
道志川温泉▲(上記紹介)
道志川温泉民宿 富士見荘(上記紹介)
厚木飯山温泉 飯山本陣▲(神奈川:厚木)
塩原温泉ホテル明賀屋(栃木:那須塩原)
天山野天風呂▲(神奈川:箱根)
天城荘(静岡:天城)
ラドン温泉▲(神奈川:横須賀;観音崎)
シルク温泉(兵庫県):投稿された芽衣さんのご紹介
ユンニの湯▲(北海道):ぶんたの友達、『ブルーベリーさん』のご紹介
有馬温泉:あかねさんのご紹介
湯原温泉(岡山県):かねごんさんのご紹介(温泉番付付き)
サンバレー那須(栃木県):かねごんさんのご紹介
道の駅 象潟「ねむの丘」(秋田県):ちびりょういちさんのご紹介
日帰りで楽しむ露天風呂大集合っていうHP:chiさんのご紹介
★一般の銭湯★
西品川温泉 宮城湯(東京:品川;大井町)
今戸温泉 (東京:台東;浅草)
西永福温泉?(東京:杉並;永福町)
鷹番の湯(東京:目黒;学芸大学)
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2000/5月のお風呂の話題(雑学講座)
最近、自然志向が高まるなか、ハーブが話題をよんでいる。ハーブは、ウイルスや細菌を打ちのめす免疫力を
高め、痰を切り咳を鎮める等の炎症を鎮める作用を持つ。
ここで、9種類のハーブを紹介し、どの様な身体の症状の時に特効か、書き記します。
@ユーカリラジアタ:
抗炎症作用、去痰作用
Aラベンサラ
抗ウイルス作用、去痰作用、免疫力を高める作用
Bローズマリー・シネオール
去痰作用、肺のガス交換を活発にする作用
Cニアウリ
抗ウイルス作用、去痰作用
Dカンファートゥリー・リナロール
弱い抗感染作用、リンパの働きを活発化する作用
Eクローブ
抗感染作用、全身の機能を活発にする作用
Fユーカリグローブルス
去痰作用、肺のガス交換を活発にする作用(酸素と二酸化炭素)
Gラバンジン
抗炎症作用、抗けいれん作用、免疫力を高める作用
Hコーンミント
鎮痛作用、去痰作用、呼吸器系の働きを活発化する作用
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2000/6月のお風呂の話題(雑学講座)
今回は、ちょっとタイムマシンにでも乗って、みんなに銭湯(公衆浴場)のはじまりをご紹介しよう。(^_-)
今から409年前、時は天正19年といえば、そうねぇ関ヶ原の戦いの前あたりじゃないかなぁ。
(わかりやすく言えば、豊臣秀吉のとっつぁんが、天下取ってる頃だと思う…、たぶんそう(^_^)v)
その頃に江戸の銭瓶橋:ぜにがめばし(今の東京の呉服橋と常磐橋の中間あたり、橋を架ける工事中に
永楽銭の入った瓶が掘り出され、この名がついた。)という所で、ひとりのオヤジが、風呂屋を開業した。
この人は、伊勢与一:いせのよいち(まあ、銭湯業界の松下幸之助みたいなもん)という人だ。
これは、慶長19年(1614)に三浦浄心という人が書いた『慶長見聞録』の中にこんな風に書かれてある…
「天正19年卯年の夏の比(ころ)かとよ。伊勢与一といひし者、銭瓶橋のほとりにせんたう風呂一つ立る。
風呂銭は永楽一銭なり…」っとね。
これが、江戸の銭湯文化の発祥だが、もっと古く調べてみると、日本の銭湯の起源は、平安時代(今から、800年前の
西暦1200年頃、奈良に公衆浴場と呼ばれるものが、あったらしい。
更に、鎌倉、室町時代に、鎌倉や京都に町湯という湯屋があったらしい。それが、銭湯のはじまりなんだ。(^-^)
この頃、皇室の天皇さんは、幕府権勢の為衰退しきって 、それにつかえる公家さんも大変な貧乏暮らしで、
自分で風呂を沸かす事ができず、この湯屋に入りに行っていたという記事も
『慶長見聞録』に書かれてあって、おもしろい。
さて、江戸第1号の与一さんの風呂は、っていうと、蒸し風呂だったそうで、そいつもすげ〜熱さってんだから、
たまったもんじゃない。江戸庶民は、入り口で立ち往生してたっていうんだから…ねぇ。(^_-)
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2000/7月のお風呂の話題(雑学講座)
今月は、エステの研究協会の柴田医学博士によるシミを綺麗にするフェイスローション方法
についての話題ですすめます。顔のシミを増やす5つの要因につき、柴田博士の見解は、
@25歳から、更年期までは、出やすいA海水浴、登山、スキー等での紫外線
B妊娠CいろいろなストレスDコーヒーや緑茶に含まれるカフェインとされています。
シミは、皮膚にメラニン色素が沈着した状態を言い、また、内臓の中でもこのシミと関係が深いのは、
東洋医学では肝臓だと言われ、その為シミは、『肝斑:かんぱん』とも言われる程です。
したがって、肝臓の肝機能を強化する事でシミの除去に効果があるとされるのです。
その為にビタミンA、C、E(抗酸化物質)を多く取らなければなりません。
しかし、ビタミンCなら毎日の摂取量は、レモン50個とされ、とても食生活では摂取できません。
そこで、効果的なのは、ビタミンを皮膚のメラニン色素を形成する細胞(メラノサイト)
に直接働きかける方法であると柴田博士は言うのです。
実際には、植物油や精油等の成分分子の非常に小さいものを利用し、
この良質の植物油に無農薬無肥料栽培されたニンジンを漬けて、作られたキャロット油を使うのが
いいとされています。
このニンジンには、ビタミンAとEが豊富に含まれているからです。これが、シミ用フェイスローションです。
このフェイスローションの作り方(レシピ)が、柴田博士より出されていますので、ご紹介致します。
シミ用フェイスローション
キャロット油(HEBBD規格のもの) 大さじ2.5
ニアウリの精油(HEBBD規格のもの) 4滴
野生ラベンダーの精油(HEBBD規格のもの) 4滴
★これらを毎日、入浴後シミの部分に直接適量付けて寝る。
肝臓強化の精油キャンデー
ペパーミントの精油(食品添加物の認可のあるもの) 1滴
レモンの精油(食品添加物の認可のあるもの) 1滴
★毎朝1回、これを乳糖タブレットに染み込ませてゆっくりなめる。
以上で身体の内と外から、シミの解消ができると斯様に柴田博士は、言っているのです。
わかりましたかぁ?
れれれ:「じぇ〜んじぇ〜ん、わっかりませ〜ん」
ぶんた:「れれれも作って、塗ってみるかぁ!おめえさんは、飲んべえだからねぇ」
れれれ:「うっせぇやぁ、にゃ〜ろう」
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2000/9月のお風呂の話題(雑学講座)
いや〜、1ヶ月空いて久々の雑学講座です。(^_^)vまだまだ、残暑が続いて
イライラする毎日を送っていらっしゃるんじゃ、ないでしょーか。
あれ、あたり、当たっちゃったかな。
てな訳で、イライラを解消する音楽療法っつうのを本で見たので、ご紹介しますぅ。
@イライラしてる時:
ラフマニノフ「ピアノソナタ第2番の第3楽章」(リスト「ピアノソナタ ロ短調」
☆部屋の中を歩き回りながら、聴くと良いとされています。
Aなかなか眠れない時:
ブルックナー「交響曲1〜9番」又は、バッハ「ゴルトベルク変奏曲」
☆実際に不眠症の患者さんによると、少々肩が凝る程の疲れる曲の方が、
イージーリスニング的なものよりも良いと言われています。
B不安や緊張で落ち着かない時:
グリーグ「ペールギュント組曲」又は、ヨハン・シュトラウス父子「ウィンナ・ワルツ」
☆明快なメロディーやリズミカルな曲等、舞曲風の音楽が良いとされてます。
C人の死、失恋などで悲しい時:
マーラー「交響曲第9番」又は、ショパン「前奏曲集」
☆ショパンの曲の方は、自分で死の不安を感じながら書いたものだそうです。
D憂鬱でやる気が起きない時:
バッハ「カンタータ214番」又は、ヘンデル「メサイア」
☆母性に満ちたカトリックの聖歌の様な優しげな曲が良いと言われています。
以上です。是非、試してみてはいかがでしょう。でも、くれぐれも
思い詰めてしまうことのないように、明るくいきましょう。(^-^)
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2000/10月のお風呂の話題(雑学講座)
やっと、最近涼しくなったみたいですね。秋になったという実感が、
湧いてきました。秋といえば、綺麗な月を連想します。
いや人によっては、食欲の秋とか、野球はどこが優勝なのぉ?
なんていう話題が目白押しの季節!ですよね。
でも、私にとっては、秋は『月』なんですよぉ〜
というのは、思い出のお風呂が、あるんですぅ(^-^)
今回は、全然雑学ではないですけど、それも雑学ぅ?!
それでは、どんな風呂だったかお話します。
〜〜〜〜★★★〜〜〜〜
私が小学校2年生の時です。小さい頃なので、うる覚えなのですが、
私のおじさんに連れられて、従兄弟と一緒に旅行へ出かけました。
確か、埼玉県の北部だったと思います。
一泊二日で、一般の民家に泊めさせてもらった事がありまして…
今から考えると、見ず知らずの人をよく泊めてくれたと思います。
まあ、ヒッチハイクみたいなもんです。
その時の家の中とか、料理とか、何をして遊んだのか、さっぱりきっぱりと、
忘れてしまっているのですが、なぜか、お風呂場の景色は、
鮮明に残っています。
それは、よく時代劇にでてくる様なお風呂です。
ほら、よく水戸黄門とかでお銀が入浴する様なお風呂の事です。
何て言う名前のお風呂だか、わかりませんが、『たらい』みたいな木製の
風呂(湯舟)なんです。それも深くて、丸いというか、楕円形の湯舟です。
(8:2)くらいの広さで二層になっていて、片方に湯が入り煙突が出ています。
もう一方は、人間が入るところでして、たった一人しか入れません。
窓なんかは、なくて、格子戸があるんです。
その格子戸を開けると虫の鳴き声が聞こえ、ふと見ると満月が綺麗に見えました。
静かな夕暮れだった。今なら、露天風呂とか、どこでも豪勢な風呂は、ありますけど。
しかし、どんな風呂にも負けない私にとって最高の風呂でした。
何もないけど素朴で、昔は、どこの家にもあったらしい。
しかし、もう一度入りたくても、もうあの風呂はないだろう………
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2000/11月のお風呂の話題(雑学講座)
《秋になると、風呂内での死者が急増する。》
10月及び11月頃から、浴室内での溺死が急増している。
東京都監察医務院の調べによると、
10月から増え始め、12月にピークに達し、
後は、緩やかに減っていく。
脱衣場で衣服を脱ぐと、寒さによって血管が収縮し、
血圧が上昇する。そして、熱い風呂に入ると、
交感神経が緊張して、更に血圧が上昇する。
そのうち身体が暖まってくると、血管が拡張し、
血圧が下がり始める。それでも湯舟に入っている間は、
水圧によって下半身の血液が上半身に押し戻される為、
血圧の下降も緩やかです。
それが、湯舟から上がった時、拡張していた下半身の
血管に血液が溜まって心臓から送り出す血液の量がグーンと
減ります。
立ちくらみを起こすのは、その為です。
更に、脱衣場に入ると、寒さで血管が収縮し、
血圧がまた上昇します。
この様な血圧の大幅な上下が身体によくない。
では、どうすれば良いか。
● 部屋の温度差をなくし、できるだけ暖房設備を整える。
● 浴槽には、はう様に入り、はう様に出る。
● なるべく湯舟は、熱くしない。
● 家庭風呂で倒れた経験がある場合は、
銭湯や温泉等の公衆浴場を利用した方が良い。
以上が気を付けたい入浴の心得です。
皆さん、注意しましょう。
次回からは、20世紀〜21世紀へ向けて、
5回シリーズで、江戸から明治にかけての
お風呂事情の変遷を細かに分析いたします。
乞うご期待!!
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2000/12月のお風呂の話題(雑学講座)
★★★江戸から、明治にかけてのお風呂の変遷★★★5回シリーズ
江戸から明治のお風呂事情−その1
銭湯(湯屋)の最初は、以前『銭湯はじめて物語』というところで、
申し上げた伊勢の与一で、第1号は蒸し風呂である…という事だが、
この蒸し風呂は、江戸時代末期まで続いたらしい。
その名も『ザクロ口』と呼ばれた混浴風呂であった。
当時、上士屋敷や大家老舗以外は、湯殿を持たず、下男下女、
番頭、小僧のたぐいは、銭湯に行くのが当たり前であった。
当時の風呂は、『戸棚風呂』(蒸し風呂の一種で、膝を浸す程度の
湯を入れての半身浴。上半身は、湯気で蒸すというもの)
当初は、浴室の出入り口に引き違いの戸を付けて、湯気の
漏れを防いでいたが、完璧でなかったので、湯舟の前を
天井から板戸で深く覆った『ザクロ口』という方法が、考えだされた。
『ザクロ口』とは、ザクロの実に含まれている酢が、鏡を磨くのに
使われた事から、「鏡鋳る:かがみいる」(かがんで入る)をかけた洒落
として、その名を呼ばれていた。という事で、皆かがんで入ったそうです。
次回は、その『ザクロ口』の名物風呂の中身を詳しく探検します。
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2001/1月のお風呂の話題(21世紀最初の雑学講座)
★★★江戸から、明治にかけてのお風呂の変遷★★★5回シリーズ
江戸から、明治へのお風呂事情−その2
今回は、第2段として、お江戸名物
『ザクロ口』の中を覗いてみましょう。
『ザクロ口』は、かがんで入るという事は、前回申し上げましたが、
中はというと、聞いてびっくり、真っ暗闇だったそうです。
だから入る時は、「枝が触ります」等といちいち言葉をかけて
入ったそうで、先客は、咳ばらいをして存在を知らせたというもの。
また、『入れ込み湯』と呼ばれた混浴だったので、
暗さに紛れて悪さをする者もいたとか…。
これについては、幕府もしばしば禁令を発したらしいですが、
徹底されたのは、明治になってからの事だそうです。
現代の様に首まで浸かる風呂になったのは、
17世紀初頭の慶長年間の末頃に初のお目見え。
その名も『据え風呂:すえぶろ』。今までの蒸気の風呂とは
異なり、湯の風呂ですので、この当時『水風呂』とも言われました。
しかし、この『据え風呂』は、湯を桶に入れる組み込み式で、
暫くして桶の中に鉄の筒を入れて、下から加熱する方法が発明
されて近世の風呂に近づいたのであります。
これは、『鉄砲風呂』と呼ばれるもので、関西ではこの頃、
五右衛門風呂が主流だった様でございます。
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2001/2月のお風呂の話題
江戸から、明治へのお風呂事情−その3
さて、激動する慶長年間末、銭湯は庶民の社交場となり
ここで、『湯女:ゆな』が登場します。
この頃は、殆どの湯屋に湯女が置かれ、昼間入浴客のあか流しを
していた。午後4時になると、一般の入浴客を断り、湯女は身支度を
整えて、脱衣場を座敷に変えて、三味線片手に遊客を待ったと
言われています。
まさに湯女は、この頃の花形。昼に夜にダブルの収入を得て
いたのであります。
そうして、繁盛していった湯屋は、2階を増築するところも多くなり、
やがて、殆どの湯屋が2階建てとなりました。
2階では、囲碁将棋を置いて、お茶など飲めるサロンとして
大いに賑わったのであります。
そんな中、幕府はこの湯女が風俗を乱すとして、
《1湯につき、湯女は3人まで》という制限を発しました。
しかし、なかなか励行されず、思いあぐねた幕府は、
一大決起して、湯女風呂を強制撤去し、仕事にあぶれた湯女を
遊郭吉原へ強制移動させたのであります。
時は、江戸中期の天保年間、そうあの大飢饉の時代でした。
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今月のお風呂の話題
江戸から、明治へのお風呂事情−その4
さあ、いよいよ文明開化が始まろうとしています。
時に慶応4年9月8日、明治と改元され、
明治新政府によって、銭湯の改善がなされました。
というのは、在日外国人によって混浴について
記述され、『不倫の風習あり〜…』と思われた為であります。
その為、江戸、大坂、横浜でいち早く混浴の禁令が出されました。
さて、明治に入り、東京市内に再生温泉なるものが誕生、
大いに賑わいました。
これは、温泉地から原湯を運んできて加熱したものです。
また、それと同時に浴槽を流し場の床面に対し、平坦になる様に
改良してゆきます。この頃から、長く使われていた『ザクロ口』の撤廃
が、盛んにすすむようになります。
また、江戸時代から男客に開放されていた湯屋の2階は、
変わらず、クラブとして開放されていましたが、
明治15年頃までに全面廃止、『ザクロ口』については、明治30年
までに廃止されたのであります。
最後に残った『ザクロ口』の風呂は、東京の日本橋トラ横町の柳湯
という風呂屋でした。
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今月のお風呂の話題(最終回)
江戸から、明治へのお風呂事情−その5
明治の銭湯模様について、今回はお話します。
明治に入ってからの銭湯は、湯槽、縦横10尺強(約3m)。
深さ、4尺(約1.2m)。流し場は2〜3間(約3.6〜5.4m)。
男女の浴槽は、別となります。
男湯は、午前6時〜7時の間に湯屋の屋根に旗が揚がり、
これが沸いた合図。これを確認して、湯銭を番台に投げ…、
あとは、ご想像の通り、今の銭湯と全く同じです。
中で、くっちゃべる者あり、下手くそな歌を長々と歌う
迷惑者あり…とまあこんな感じ。
女湯はというと、土間に下駄の音を立てて入り、
番台に湯銭を置き、きものを脱ぎながらのご挨拶。
流し場では、立て膝して下湯を使い、三合の小ぬかや鶏卵等を
使って約2時間かけての長湯だったそうで、風呂あがりに
白粉を塗り、鏡台の前で髪を整え、衣帯をつけ襟袖を正して、
湯屋をあとに街中へと…。
の〜んびりとした明治の情景が浮かんで参りますなぁ。
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