ブレイク

○月×日、とてもいい天気。
耕介さんが後三日で帰ってくる♪
リスティも今ではすっかり元気になり、私達の家族として完全に馴染んでる。
今では、美緒ちゃんやみなみちゃんとも仲良しで、普通に女の子女の子してる。
引き取って良かった・・・
前の様に、冷たくて、感情の無いリスティ、とても可哀想だった。
だから・・・
笑顔が出せるようになって、とっても良かった♪

さて・・・
のほほんと日記を書いていた愛の知らないところで、一つの悲劇が起きようとしていた・・・・

がっしゃ〜ん！！
ガラスが割れる音がした。
近くには、真雪、そして・・・
リスティ。
簡単に言えば、真雪が死にそうになって書いていた物を、
リスティがついうっかり（？）とインクをこぼしてしまい、書面は真っ黒。
怒り狂った真雪が、リスティを追いまわしていたのだが・・
いい歳こいて本気でぶち切れていた真雪は、本来なら薫以外には絶対に使わない刀を取り出し、
本気で切りかかったのだった。
リスティも、耕介に力を使うことを止められていた為、いくら命の危険とはいえ、
謝りながらかわし続けるしかなかったのだが・・
ついに、さっきの音のように、「がっしゃ〜ん」とやってしまったのだ。
それも、真雪の車ならまだ良かった物を、愛の愛車「ミニ」を。
怒りも失せて、真っ青になる真雪。
同じく、困り果てるリスティ。
「ど・・どうしよう・・お母さんに怒られちゃうよ・・」
「お、おぃ、お前が元でこうなったんだから、お前が謝れよな」
いつもの冷静さはどこへ行ったのやら、焦ってリスティに押し付けようとする真雪。
「ひ、酷いなぁ、真雪が自分で壊したんじゃないかぁ！」
当然、リスティも真雪の所為にする。
結局、この２人は現場で口論となってしまい、ばれるのをますます早めてしまった。
〜続く〜