Sugarbusters!

低インスリン・ダイエット

シュガーバスター



 

ここは「シュガーバスター」というアメリカの健康理論の本を読んで、実践したいと思っている人たちと共に、理論をどんな風に日本の食事に応用していくか、考えていくためのぺージです。

シュガーバスターの考え方は、簡単に言うと、血糖値を健全に保つことによってインシュリンの過剰分泌を避ける、それによって肥満、生活習慣病の予防と改善をしていく、というものですが、どんな食材が血糖値を急上昇させるのか、に関してグリセミックス指標という新しい概念が取り入れられています。グリセミック指標(以下GIと略します)についての詳しい解説は「シュガーバスター」を読んでいただきたいのですが、簡単にいうなら、炭水化物食材を食べてから体内で糖に代わり、血液に吸収されて血糖値を上げるスピードを測って数値化したものです。

これまでは血糖値を上昇させるのは「甘いもの」という先入観があったわけですが、GIの研究が進むにつれて、ポテトや白米、食パンなどが砂糖と同じくらいの勢いで血糖値を上げる、という意外な結果が出たのです。この研究は1980年代から行われており、現在300種類の食材のGIが確認されています。残念ながら、まだ日本人が常食している穀物食材――そば、うどん、ラーメンなどなどのGIは確認されていません。そして、ますます残念ながら、わたしたちが大好きな「炊き立ての白いご飯」が、GIの非常に高い食材として確認されてしまいました。

でも、ここで「米のメシは日本人の魂じゃないか!」などと頑固にならずに、冷静に考えてみましょう。

GIが高くなる理由のひとつは、は穀物食材が精製加工されたときです。つまり、同じ米でも玄米のGIは低めなのです。そして、GIの高い穀物食材でも少量にとどめて、GIの非常に低い食材(たとえば大豆)などと食べあわせると、その平均値を適用することができるのです。

とはいえ、いずれにしても「炊き立ての白いご飯」を何倍もお代わりして、塩じゃけとお漬物で飽食するというスタイルがお勧めできないことは確かです。

シュガーバスターの食理論を持ちだすまでもなく、白米を常食することの弊害は長い間言われてきたことで、すでに玄米や麦食を取り入れている家庭も多いと思います。白米を常食する習慣がが日本全国に普及したのは1960年代になってからであるとも言われています。ですから「日本人の魂」なんていうセンチメンタルな次元では、「ほんとにそうかな?米は米でも、何千年もの間、食べてきたのは玄米なんじゃないの」という発想を心の片隅に止めておいてください。

とはいっても、生まれたときから食べてきた白米の味はやっぱり捨て難いですね。わたし自身も、玄米食に切り換えるくらいなら、パン食の方がマシ、というタイプです。

ここで少し視点を転じて、どこの国にでもある伝統的な「粗食」について考察してみたいと思います。  

百年前の人が何を食べていたか想像してみましょう。日本なら、豆腐とワカメとネギの味噌汁、納豆、玄米、漬物・・・なんてところでどうでしょう。けっこうバランスが取れてますね。でも、こんな食事はぜいたくだった家庭もあったでしょうね。玄米と漬物だけ、あるいは野菜だけの味噌汁と玄米なんて日が多かったのかも。でも、素材はすべて有機栽培で、漬物や味噌は添加物も保存剤も入っていない自家製で、野菜も畑から摘んできたばかりのものだったとしたら、実質的な栄養価は現代の食事と比べられないですね。

では欧米の場合はどうでしょう。伝統的「粗食」は朝食にはオートミールとコーヒー、昼食にはパンとバターかチーズ、夕食にはスープとパンとワイン・・・かなりの粗食に見えますね。でも、このパンが全粒の粗びき小麦粉で作ったコクのあるもので、バターもチーズもワインも自家製で・・・となると様子が変わってきます。こういう食事を現代風にアレンジして、ふわふわの食パン、プロセス・チーズ、粉末スープの素などで代用しても、同じ栄養価も満足感も得られないように思いますが、どうでしょう。わたしはこういう比較を厳密な科学的分析をもとにしているわけではありません。ただ、同じものを食べているようでも、実はかなり質の違うものなのじゃないか、ということを考えてもらいたいだけです。

 現代の「おそまつな食事」というのは、洋の東西を問わず、なにもかもが精製加工されたインスタント製品とファースト・フードであると言っていいでしょう。多忙な生活の中で、まともに食事を取る時間もなく、一日中スナ クまがいの物を食べている人も多いのではないですか。そして、こうした手軽で安上がりな既製品の多くが、精製加工された穀物食材に脂肪や砂糖をたっぷりと加えた、GIの高い食品になっているようです。

19世紀までは肥満するのは美食と砂糖菓子を独占していた王族と貴族とお金持ちだけだったのに、今は逆転してますね。庶民は生活に追われて料理を楽しむ暇もなく、店頭に並ぶ昔の貴族の食事まがいの加工品を強いられているという感じがします。40年ほど前に「貧乏人は麦を食え」と発言してひんしゅくを買った首相がいましたが、現代では「菓子パンを食え」と言われているようなものじゃないでしょうか。とくに子どもたちが、この風潮の深刻な被害を受けつつあります。食品業界のみなさんに、是非考えてもらいたいことです。国民が健康を損なえば、いずれはこれまで食べつづけてきたものを食べられなくなり、市場を失うことになるのでは?

シュガーバスターは基本的には、こうしたコンセプトで現代的な精製加工された食材への厳しい目を培って行こうというものです。

ですから、「そうか、白米は身体に良くないのだから、これからはパンやパスタにしよう」などと早合点をして、現代版の洋食に切り換えても意味がありません。白米を避けるために寿司を敬遠してマクドナルドやピザに転向したのではヤブヘビですね。GIというのは、まず全体として、従来の栄養理論で見た「健康的な食事」を念頭におきながら、その中からGIが低めの食材を選んでいくためのものである、と言われています。日本食であれ洋食であれ、もはや原型をとどめないほど精製加工された穀物食材を、まず自分の食生活から少しずつ減らしていくことを目標にしていく必要があるようです。

 また、昔はコカコーラなんて飲みませんでしたよね。こういう清涼飲料には、ひと缶だけで大人ひとりに許容される一日の砂糖摂取量を遥かに越える量の砂糖が使われています。しかも、カロリー以外にまったく栄養価のないものです。その点、日本の伝統的なお茶はビタミンも豊富だと言われてますね。しかも日本の場合は砂糖を入れずに飲む美風があります。こうした習慣がすたれていく傾向にあるのも問題じゃないかと感じます。アメリカでは70年代以降ハーブ茶ブームが起り、少しずつ良い習慣が定着しつつあります。元来、お茶が大好きだった日本人も負けてはいられません。近ごろは世界各国のおいしいハーブ茶、薬効のあるお茶などが何種類も店頭に並んでいるようです。こうした情報も交換していきたいと思います。

英語版SugarBusters のHP

日本語版「シュガーバスター」について

 

シュガーバスター掲示板

 

 

 

 

 

 

日本語版「シュガーバスター」について

グリセミック指標

シュガーバスター掲示板  

 

*** 

*** 

Home

楽しい田舎暮らし

なんでも手づくり

私が翻訳した本

 ホンの話  

 ホントの話  

***

食の話

凝ってみる?

簡単レシピ

節約レシピ

こどもの好き嫌い  

***

女の話

Family

リンク

掲示板

メール

 

 

 

動画