居間の窓から見える林の四季          

 

6月に入ると家のまわりに何十本も植えてある赤、ピンク、白の牡丹が満開になる。花びらが大き

くて重過ぎて、すぐに下を向いてしまうし、この時期は雷雨の季節でもあるので、大雨に打たれて

疲れてしまった牡丹を摘んで、家の中に持って来る。大きな花瓶にあふれるほどの豪華な盛り花を

ダイニング・テーブルに飾って、豊かな気分を味合う。牡丹が終わるころに鬼百合が咲き始め

る。10年前に二株ほど植えただけなのに、毎年すさまじい勢いで増えている。

 

8月はひまわりの季節。これは一年草なので、その年によって数や場所が変化する。 そしてもちろ

ん、野菜畑。これも毎年植えるものが変わるのだが、このところサラダ用の青菜ばかりを、下の写

真のように深い緑や淡い緑や赤むらさき色の葉を交互に植えて遊んでいる。来年は家の反対側にも

っともっと大きな畑をつくって、不況に備えようと(大げさな!)思っているのだけれど、どうな

ることやら。   

この季節は、落雷で木が倒れて電線を切ったための停電が頻発する。うちの近くだけで起きた事故

ならば電気会社がすぐに修理してくれるが、近隣地域で落雷事故がたくさん起きると順番待ちにな

ってしまって、4、5日停電がつづくこともある。だから、こういうときのために近所の人はほと

んど、自前の発電機を据えているようだ。わたしも停電でネットができなくなると寂しいので、そ

のうち発電機を買おうかなぁ。 下の写真は落雷で根こそぎ倒れた林の奥の大木。

 

6月の林の一大事のひとつは、池の大亀が卵を産みに上がって来ることだ。この亀は(といっても、本当にその亀

かどうか確かめたわけではないが)、6年前に友人が、ハイウエイを横断しようとして苦労している亀を救済し

て、うちの小さな池に放したものである。この池は小川につながっていて、そこからまた隣の家のひと坪近くある

大きな池につながっているので、亀はふだんは大きな池に住んでいるらしい。でも卵を産むときは必ずうちの林に

遠征してくるのである。3年前に、全長40センチくらいの亀を2匹目撃したことがあるのだが、一匹は卵を産ん

でいる現場を見たので雌だとわかっているが、もう一匹はわからない。ひょっとしてお産に立ち会った雄亀だった

のだろうか。それにしては、卵を埋める穴掘りを手伝っている様子もなく、雌が数時間にわたってふんばっている

あいだ、近くににもいなかったようなのだが、どうなっているのだろう。近頃は人間の雌が子を生むときに雄

が立ち合って励ますのがファッショナブルになっているが、わたしは、こんなことは動物の世界では太古の昔から

やってきたのじゃないか、と思っているので、雄の亀が(雄だったとしたら)何をしていたのか、興味津々。

 

photos coming soon.....

 

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