SPRING

  居間の窓から見える林の四季  

 

       

 

2月の末から3月にかけて数日暖かい日がつづくと、少しだけとけた雪の合間から雪割り草が顔を見せる。蕾のうちにまた雪が降ってしまうことが多いけれども、けなげに小さな白い花を咲かせて、長い冬の終わりを告げてくれる。

 

この時期に、家の脇に二本立っているレンギョウの枝を何本か切って家の中で花瓶に差しておく。すると1、2週間のうちに左の写真のような、あざやかな黄色い花が咲く。「春よ来い、早く来い」のおまじない。

 

そして3月、4月はクロッカス、水仙、ヒヤシンス、チューリップ、赤いケシの花、とつづき、5月に入るとアイリスが咲き乱れる。アイリスはどんどん増えるので、もともとは100本くらい植えたと思うけれど、今はいったい何本あるものやら。植えたアイリスも友人・知人が根分けしてゆずってくれたもの。そろそろうちのアイリスも養子に出さなくちゃならないかも。種類によって咲く時期が違うので、6月まで色とりどりの花が目を楽しませてくれる。池のそばの古代紫、そして黒アイリスと呼ばれているけれども、深い紫色の、大きな花びらのアイリスがなによりのお気に入り。

 

 

ところが!

 おなかをすかせた鹿の一家が花をみーんな食べてしまう!

家のまわりに咲きほこっていた100本以上のチューリップが一夜のうちに消えたとき、日頃は動物愛護を唱えているわたしも「ディア・ハンターになってやる!」と叫んだ。でも、この可愛い写真をみてください。できませんよね。それでしかたなく人糞を材料にしてつくったとかいう粒状の肥料を定期的に蒔いて(雨が降ると少し臭くなってしまう)彼らの食欲を減退させている。柵で囲うしかないのだけれども、こういうときにはやたらと土地が広いのも裏目にでる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Home

 

 

 

 

動画