Book Review

 

 

 


For English only people, please click title of the books.
they're linked to the author's website or on line book stores


ここにはオイオイと、わたしが英語で読んで気に入った本の中でまだ翻訳されていない本、たぶん翻訳されないだろう本、わたしが無知なゆえに翻訳されていることを知らない本などを並べてみます。翻訳されていることを確認した本には * 印をつけておきます


***********************************

と、言った矢先に、上記のカテゴリーに当てはまらない本をまず紹介してしまいます。これはすでに翻訳されていて、わたしも訳本を読みました。あまりにも重要な本なので、大きな声で宣伝します!


「心的外傷と回復」  

「Trauma and Recovery」 by Judith Lewis Herman,M.D. 1992

ジュディス・L・ハーマン著、中井久夫訳、みすず書房 

レイプ、児童虐待、ホロコースト、家庭内暴力、戦闘参加帰還兵・
具体的なさまざまな症例を通して、トラウマの諸相とその治療のあり方を描く。今後の日本に必至の課題に道をひらく代表作。(本の帯より)

本書について解説している東北大学医学部精神科ゼミのホーム・ページ
http://sendai.cool.ne.jp/seishin23/index.html 

 


REAL BOYS   

     By William Pollack,Ph.D.

著者はハーバード大学
医学部付属病院、Center for Men at Mclean Hospital のディレクターで臨床心理士.
Listening to Boys'Voicesというリサーチ・プロジェクトの結果を解説、アメリカの少年たちの現状を報告している。
過去十年間の男の子の学力がひどく落ちているという。少数のトップを占める男子生徒はもちろんいるけれども、小学校から高校まで、男の子の成績は女の子より劣り、中学校で落第する率は男の子が女の子の1,5倍、高校の特殊学級生徒の三分の二は男子、大学進学率も女子が男子を上回り、修士号をとる学生の59%が女性、男性の大学院進学率は毎年減少している。
著者は、男子の学力低下の原因は従来の「男らしさ教育」に適応できないための情緒不安定からきているという観察を、さまざまな事例を引いて解説している。精神障害レベルの問題も多発しており、ADDやADHD(注意欠陥・多動性障害)と診断される子供の70%は男の子である、など興味深いリサーチ結果を紹介している。
また、本書の続編ともいうべき「Real Boys Voices」も、ここにリンクした著者のHPで紹介されているので参照していただきたい。

この本についてもっと詳しく読みたい方はここへ



DENIAL of SOUL

By M.Scott Peck M.D.


「平気でうそをつく人」の著者、スコット・ペック氏の安楽死の考察。精神科医であり宗教にも造詣の深いペック氏が、老年を迎えつつある自分自身の問題として、なおかつ医学者としてさまざまな矛盾を孕む医療の現状に鋭い提言をしている。知識人ほど「安楽死」への思い入れは強く、もはや他人の世話になるしか生きられなくなった自分の余生を否定しようとする。しかし、ペック氏は「それは天国に入るときには邪魔になるエゴでしかない。最後の日々にそれを越えて、無心になりたい」という。


* TREND 2000

by Gerald  Celente


著者はTrend Research Institute というユニークなリサーチ会社の主催者。実は、この本を1999年の夏に見つけて、ぜひ翻訳したいと思ったのだが、2000年までに間に合いそうもないので断念した。
しかし内容は2020年に及ぶ、政治、経済、医学、食料、ライフスタイルなどのトレンド予測をした、斬新なものである。中でもわたしが最も興味を持ったのは「テクノ村」という発想だった。インターネットの普及によって都会から田舎に移住した人々が、まったく新しい形の村をつくっていく、というものである。それはもう、はじまっている。なぜなら著者はわたしが住む田舎町の「テクノ村民」だからだ。わたしも少し前までは、ただの「村民」だったが、このホーム・ページをつくってから「テクノ村民」の仲間入りをした気分になっている。

先日、この本の著者から電話があって「ちっとも売れてないようだけど、数年前に日本語に翻訳されているんだよ」といってました!
  たぶん「トレンド2000年」とかいうタイトルだと思うのですが・・・。


HOME COMFORTS

The Art & science of Keeping House

by Cheryl Mendelson


   第一章は「わたしの秘密の生活」というタイトルではじまる。
わたしは外に仕事をもっている女だが、実は密かに家事にいそしんでいる。弁護士として、哲学教授として働くのは表の顔、家では洗濯、掃除、料理にと、わたしの祖母たちがいわゆる主婦としてやってきた、家まわりの仕事に並々ならない精力と時間を費やしている・・・・
とはじまるのだが、この本は決して安易な主婦の復権を説いているのではない。著者が密かに情熱を傾ける「家づくり」の楽しみについて、その哲学を、膨大な伝統的知恵とテクニックを、884ページの参考書にまとめたものである。



BREAD ALONE

by Daniel Leader & Judith Blahnik


「おいしいパンを探すのは難しいが、作るのは簡単」と著者のダニエルはいう。哲学専攻の学生だった彼は、卒業間際になって精神と身体のバランスを取る必要を感じた。「手をつかって何かつくりたい」という強烈な欲求に突き動かされて料理の道に入る。ニューヨークの高級レストランでシェフを務めたのち、パンづくりの魅力に取りつかれ、ニューヨーク州北部の田舎町で「ブレッド・アローン」というベーカリーを始めた。ここで作られるパンはわたしが住む町の食品店で売っているので常食している。「こんなパンがあったのか!」と感激してしまうほどおいしい。この本は、そのおいしいパンの作り方を、材料の選び方から保存の仕方まで、懇切丁寧に解説してくれている。





* FREE THE CHILDREN

by Craig Kielburger


著者のクレッグ君は今16歳。カナダのトロント市に住む、フツーの少年だった彼は、12歳のときに漫画を読もうと思って新聞をめくっていたら、4歳のときに絨毯織り業者に売られて強制労働をさせられてきたパキスタンの少年が、反抗したために殺されたという記事が目にはいってしまった。少年はクレッグと同じ12歳だった。びっくりしたクレッグ君はいろいろ調べて、世界中に二億五千万人以上の子どもたちが不当な労働をさせられていると知って、ますますびっくり。同級生たちを募って擢ree the Children
という組織をつくった。半年の後、労働組合集会で3分間のスピ―チをする機会を与えられたのだが、2000人の聴衆を前に15分の熱弁をふるい、その結果15万ドルの寄付金が集まった。今、この擢TCは世界20カ国に支部を持つ組織に成長して、さまざまな活動を繰り広げている。この本は児童強制労働の実態と、その改善に奔走する世界の子供たちの話である。



* FRIENDSHIP WITH GOD

by Neale Donald Walsch


「神との対話 ・三部作」を書いたウォルシュ氏の新しい著作。神様と友だちのようにつきあう方法について語っている。また、この本ではウォルシュ氏自身の子供時代から現在にいたるまでのさまざまな体験も語られていて興味深い。
この「神との対話」シリーズは読む人によっていろんな解釈が出てくる本だ。原書でも神様は何度も「あなたたちが使い慣れている言葉で説明するのは難しいのだが」といっているのだが、それを邦訳したときに出てくる誤差も大きいことだろう。何回も読み直すことをおすすめする。
「神との対話」シリーズについては下記のHPに詳しい解説があります。
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/3001/essay.html 

追記
この本は「神との友情」というタイトルで邦訳されました。こんどは「Communion with God」がそのうち邦訳されるでしょう。
追追記                                                                           「Communion with God」は「神とひとつになる」という邦題で出版されました。


  そのうちに解説を書こうと思っている本

I AM THAT with Sri   Nisargadatta Maharaj

* A GOOD LIFE by Helen & Scott Nearing

* A Brief History of Time by Stephan W. Hawking

Reinventing Medicine by Larry Dossey

*ANATOMY OF SPIRIT by Caroline Myss,PH.D

THE POWER OF MYTH by Joseph Campbell with Bill Moyers

*THE SEAT OF THE SOUL by Gary Zukav

KINDRED SPIRITS by Allen M. Schoen

YOUR MIRACLE BRAIN by Jean Carper

    THE CULTURAL CREATIVES  

         by Paul H. Ray, PH.D. & Sherry Ruth Anderson,PH.D.

DEPRESSION:The Way Out of Your Prison by Dorothy Rowe

  

翻訳書のぺーじに並べた「翻訳するかもしれない本」の解説も参照してください。

 

本の話の掲示板  

たぶん誰も書き込みしてくれないと思いますので、ここに書く本の解説の下書きなんぞをするはめになるでしょう。それから、だんだん忘れっぽくなってきているので、過去10年間くらいに読んだ本を思いつくままに書き並べてみようか、などとも企んでいます。「この本は翻訳されているよ」などと、わたしの無知を指摘してくださる方は大歓迎します。ついでに「晴耕雨読の日記」もはりつけておこう。これは晴耕雨読しているわたしのすばらしい日々・・・ではなくて、どうしたら晴耕雨読の身分になれるか、試行錯誤する田舎暮らしの日々の戯言!

 晴耕雨読の日記

 


Home

 

 

 

 

 

 

田舎暮らし

 

なんでも手づくり

 

私が翻訳した本

 

ホンの話

 

ホントの話

 

食の話

 

物理の話

 

女の話

 

人間を考える

 

Family

 

リンク

 

掲示板

 

メール

 

 

 

動画