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JR東海道新幹線岐阜羽島駅
勝手に岐阜県僻知識
今月の「勝手に岐阜県僻知識」はちょっと意表をつくネタにしてみた。
「交付税のもらい方」で少し書いたが、私の場合、東京出張の際には大抵岐阜羽島駅を利用する。自宅と職場から車で約20分の距離にあり、在来線を利用して名古屋まで行くよりも、乗り換え、待ち時間などが少なく快適だからだ(※1)(もちろん本数は少ないが)。周辺に駐車場もたくさんあり、車を停めるのに困ったこともないし。料金は、駅からの距離にもよるが600〜900円/日といった感じである。
ところで、のぞみ号増発以前は、東京で10時に開催される会議にも間に合うひかり号が発車していたが、今では“東京駅周辺”なら何とか間に合う、という時間にしか発車していないのがちょっと惜しい(そんなときは、仕方ないので名古屋まで在来線で出る)。
そんなわけで、開業当初には「田んぼの真ん中に駅ができた」、「こんな田舎に作っても誰も利用しない」(※2)などと言われた岐阜羽島駅だが、私にはなかなか便利で快適な存在である。ただし、マイカー利用者ではない人たちは、やはり名古屋駅をよく利用する。岐阜駅と岐阜羽島駅を結ぶ名鉄線もあるが、所要時間は約20分で、岐阜から名古屋に出るのと変わらないからだ。
ところで、岐阜羽島駅は今では「田んぼの真ん中」ではなくなったが、周辺開発は遅れている。どこに理由があるのかわからないが、駅南の広大な地域に、繊維問屋街(※3)を造る計画や大規模なショッピングセンター(※4)を造る計画が何度か立てられたが、いずれも頓挫している。隣接して名神高速道路の岐阜羽島
IC
があり、大垣市と愛知県一宮市を結ぶ幹線も目の前を走っているなど、アクセスはかなり良いのに。……ま、未開発だからといって、私は全然困らないからどうでもよいのだが。
※1:
在来線を利用して名古屋まで行くよりも、乗り換え、待ち時間などが少なく快適だからだ。
東海地方以外の方にはあまり知られていないが、岐阜−名古屋間も実は速くて快適。快速なら19分、普通でも24分で名古屋に着く。でも、岐阜駅までの時間、岐阜駅、名古屋での待ち時間、乗り換え時間を考えると、すっかり車が足になっている身には面倒くさいのだ。
※2:
「田んぼの真ん中に駅ができた」、「こんな田舎に作っても誰も利用しない」
とあるHPによれば「“猿しか乗り降りしない駅”と酷評された」とある。余談ながら、「岐阜羽島駅」でネット検索したら、廃線が危惧される名鉄・新羽島駅を取り扱ったものがほとんどであった。私鉄好き(と言うか、鉄道好きと言うべきか)が多いことに改めて驚いた。
岐阜羽島駅は、岐阜県選出の国会議員・大野伴睦が作った駅として有名。駅前には夫妻の像が建立されている。
※3:
繊維問屋街
実は岐阜は繊維のまちである。正確には岐阜市・羽島市・愛知県一宮市を含む広い範囲でかつて大変に発展していた。岐阜駅前には、戦後の闇市から発展したと言われる繊維問屋街が今でも広がっている。岐阜駅前の再開発のため、この問屋街を移転する話がずいぶん前からあり、その移転先にと計画されたのが岐阜羽島駅南の地域だった。岐阜羽島駅には隣接して名神高速・岐阜羽島ICがありアクセスがよいこと、広い土地を確保できることからの選定だったと思われるが、実際にはほとんどの問屋は移転しなかった。
※4:
ショッピングセンター
現在、巨大ショッピングモールが岐阜市を取り囲むように各地で建設されている。中核となる食品スーパー+飲食、服飾などの専門店+郊外型の映画館、ゲームセンターなどのアミューズメントという構成の「まち」である。今からもう10年以上も前に岐阜羽島駅南地区に類似の開発申請が出ていたらしいが、地元の了解が得られず頓挫したと聞いた。近くに、古い商店街があり、そこの反発が大きかったという噂である。
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