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2001.10月号
高橋尚子
勝手に岐阜県僻知識
呼び捨てにするのはどうかと思うが、これまで『勝手に岐阜県僻知識』では基本的には固有名詞をタイトルにしてきたので、ま、慣例に倣うことにする。
彼女が積水化学に所属していることは衆人が承知のことと思うが、彼女が岐阜県出身であることを知っている人は、岐阜人以外にはそう多くはないのではないだろうか。ともあれ、彼女は今では最も有名な岐阜人である。
今年9月の世界新記録樹立(当時)には街中が大騒ぎした(感覚的には、昨年のオリンピック金メダル獲得時の方がブームとしては大きい気はするが)。繁華街には「やったね!Qちゃん」などの垂れ幕が下がり、本屋の店頭には「高橋尚子」と名の付く本が平積みされ、県議会でも“私設応援団長”を名乗る議員が彼女を褒め称えた。
その他にも、彼女が給水に利用した地下水(高賀の森水)が汲める高賀神水庵では、金メダル獲得前と比べ、5倍以上の人が水を求めて訪れているし、地元紙中日新聞は彼女をイメージキャラクターに起用、彼女の出身市の岐阜市では尚子ロードの整備が行われるなど、市民、企業、行政の別を問わない人気ぶりである。
さて、岐阜県では、ただいま、高橋選手がトレーニングに利用しているボールダーに負けないナショナル高地トレーニング施設の準備に向けて着々と準備中である。飛騨御嶽高原は、ボールダーに劣らぬ適地であるらしい。5年以上前から話はあったが、活動が本格化したのはここ2年くらいになってからである。すでに多くの選手がトレーニングを行っており、ちゃんとした整備が完了すれば、わざわざ海外へ行かなくても、日本で十分な高地トレーニングができるようになる。多くの選手が集まれば、そこで育った選手が世界新を出す日も来るに違いない。
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← あまり似ていないが高橋尚子選手である。「好きであること」、 「楽しむこと」がモチベーションアップになることを、身体で表現してみせた人である。偉大だ。
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