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|-- マイホームは、住んでいる家族の成長と共に、家族の手を加えながら、暮しの中で、
文字どおりの「家族のマイホーム」に造っていくものです。
建った切り住宅は、新築直後が最良の居住環境であり、家も設備も経年と共に陳腐化し
家族の成長に伴う暮しの変化にも対応できず、暮しとマイホームにミスマッチが生じる。
そのミスマッチによって、家族の健康が害され、ぜん息やアレルギー、そしてアトピー等を
患うことになる。
そして、シックハウスは住宅の工業化、新建材の使用によるもので、これからもこの種の
障害は、その形を変えながらもなくなることはないだろう。
マイホームの実態は?
商品化住宅
商品化住宅の価格は、工事費用と諸経費(会社経費、広告宣伝費、展示場経費他)が良くて半々で、
規格材料・商品の採用や、有能な職人の採用と確保、そして職人の手間と経費などの従来費用が、
その価格の半分ほどの諸経費に当てられている。
したがって、職人に電話して手を加えるような従来のメンテナンスは難しく、建った切りになってしまう。
工業(プレハブ)化住宅
工業化住宅は、主要な構造部材やパネルに部品を工場で製作し、工事現場では、それらの組み立て
と、付帯の仕上げ工事や設備工事が主になる。
したがって、その耐久性は、工場加工品の資材の精度と接着剤等の性能、及び、現場での接合方法
の精度と性能によることになり、それら要素の組み合わせによって決まる。その接着が問題にも!
設備化住宅
住宅の耐用年数は長く、一般的に、ニ世代から三世代に渡って使用されて来た。しかし、設備機器材
の耐用年数は、住宅に比べて1/3程度であり、その性能は経年と共に1/2以下にも低下する。
したがって、室内の居住環境を、設備機器や、それらのシステムによって保持しようとするマイホーム
は、家族の暮しとミスマッチするのは時間の問題となる。
家族生活の個性化
住宅が、一家の住いとしての家から、家族の住いとしてのマイホームに変わり、そのマイホームの主
役は、家庭から家族の一人一人に、そして子供中心にと、個性化して来た。
したがって、家族のためのマイホームは、家族の一人一人、特に子供の成長に対応して変化出来な
いので、家族それぞれの暮しとミスマッチするのは時間の問題となる。
社会の変化
住宅設備は、社会の熱源の変化によって大きく変わる。以前、オイルショックによって、灯油燃料の
セントラルヒーティングからストーブに、石油状況が好転するにしたがって、ファンヒーターからFF式
暖房機に変わった。そして太陽熱利用から、今は太陽光発電や、オール電化住宅に。これからは、
太陽光発電や燃料電池で売電し、蓄電とコージェネレーションの時代に変わろうとしているのか?
したがって、住宅設備は熱源によって変わるので、マイホームは、住宅設備に頼らない、自然な暮し
を基本とし、住宅設備はあくまでも付帯設備とするに留めて置くことが大切ではないだろうか。
マイホームの症状
欠陥住宅の対象は、今は構造関係が問題にされているが、これからは構造も問題であるが、主に
生活環境が重要になるだろう。
即ち、住いが原因と思われる疾患に感染する乳幼児や高齢者などが、最近、多くなって来ている。
身の回りを見渡せば、ぜん息やアレルギー、そしてアトピーにシックハウスにと、感染症だらけ!
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