タイトル『虜』
潤んだ君の瞳――目が反らせない。
いつもは、ただ俺になついてくるだけなのに・・・今日は、違う。
夕日に照らされた横顔が・・・色っぽくて・・・・・。
+++++
ベッドに座って隣に居る俺の視線を見つけると、君は首をかしげた。
「・・・先輩?どうしたんですかぁ、ボ−ッとして・・・・??」
さっきまでの色気とは裏腹に、またいつもの無邪気な表情へ戻った君。
愛しくて・・・つい、からかいたくなる。
「ん?・・・・
に見とれてたんだよ。可愛くってさ」
俺の頭のシナリオ通り、君は頬を赤らめて動揺した。
「・・・っな・・・!先輩、何言ってんですかぁ・・・・///も〜っ!!」
そんな姿も・・・・可愛い。
俺は君の頬に触れると、微笑んで・・・優しく言った。
「・・・・抱きしめても・・・いいか?」
すると、君も微笑んでそれに答えた。
「・・・はい。」
たった一言だったけど・・・それだけで、俺たちは通じ合えた。
・・・ギュッと君の体を抱きしめると、甘い香りのする君の髪をすくい上げ・・・・
そっと、首筋にキスをした。
君もそれに応じ、手を俺の肩に乗せる。
きっと、君なりの――“OKサイン”なのだろう。
俺が君の服を剥ぎ取ろうとすると、君は少し抵抗して俺に言った。
「・・・・せ、先輩・・・。ゴメンなさい、先にシャワ−浴びてきてもいいですか・・・?」
俺はまた小悪魔的な笑みを浮かべ、「・・・ああ。いいぜ」と一言言った。
「・・・あ、あの先輩・・・バスタオルは?」
「タンスの中だよ」
「あ、ココですか?・・・・わざわざすいませんっ」
「謝る事ないって!ホラ、入ってきな。待ってるから」
そう言うと、君は照れくさそうに・・・俺と目を合わせないまま、バスタオルを抱えて
浴室へと走っていった。
それを見送ると・・・俺は、上着を脱いでジ−パンだけの姿になった。
枕元には、ティッシュまで用意してみた。
「・・・・ちょっと、これはやり過ぎかな?」
俺は自問自答しながら、再度ベッドに座った。
――このベッドで、
を抱くんだよな――。
・・・・・な−んてイケナイ妄想を1人で膨らませていると、今度は
の鞄が目にとまった。
女って、どんな物持ち歩いてんだろ・・・。
交際経験は多いくせにそういう事を知らなかった俺は、良心が痛むのも無視して
とっさに
の鞄を手に取った。
中を開けると、そこからは香水か何かのイイ匂いがしてくる。
・・・あっ、プリクラ手帳だ。
女って、ホントこういうの好きだよな・・・。
俺と撮ったやつまでご丁寧に貼ってある。
今度チュ−プリでも撮ってやろ−かな・・・・(笑)
そして、更に中を漁ると・・・ドキッとするような物が入っていた。
これって・・・・ナプキンってヤツ!?
俺はそれを手に取ると、初めて見た生理用品に・・・ただただ欲情していた。(笑)
もう少し漁ろうかな、と思っていたら廊下に足音が聞こえてきたので、
俺は慌てて鞄を元の位置に戻した。
・・・ドアがゆっくり開く。
「・・・・は〜、気持ち良かったですv」
「そっか。湯加減、大丈夫だったか?」
「はい!丁度良かったですよ〜(^^)」
「なら良かった♪」
何事もなかったように振る舞う俺。
・・・意外と演技派!?(笑)
にしても、
色っぽいなぁ・・・・。
濡れた髪・・・湯上りタマゴ肌。
白い腕と脚があらわになって・・・体のラインがくっきりしている。
って・・・意外と胸デカイんだな。
まぁ、小さくても俺が育ててやるけど・・・・(←オイ)
ゆっくり近づいて俺の隣に座る君を、俺は舐め回すような視線でじっと見つめていた。
バスタオルの上から、恥ずかしそうに手で体を隠してるけど・・・
その仕草も、また妙に色っぽくて。
「そんな必死に隠すなって〜。どうせこれから全部脱ぐんだからさ」
俺がからかうようにして君の耳元で囁くと、君は正直な体をピクンッと反応させた。
「・・・・あの、
先輩・・・もう少しだけ、待ってください・・・・。」
君は体に巻きつけたバスタオルを必死に押さえながら、小さく言った。
その反応が可愛くて、俺は更に君に意地悪をした。
また耳元で、静かに・・・囁く。
「・・・何で?俺のコトキライなの・・・?」
「う・・・・っい、いえ!好き・・・ですけど・・・・。」
「じゃあ・・・したくナイ?」
「いいえっ!」
勢いで言ってしまった言葉に後悔したのか、君はハッとしたような表情で顔を反らした。
――でも、その隙も逃さない。
そっと君の頬に手を伸ばし、優しく触れてから顔をこっちに向かせ・・・キスをした。
キスには抵抗がないらしく、何度口を激しく動かしても“嫌”という素振りを見せなかった。
・・・そして、君をその気にさせた頃。
自然に君の腰へと手を伸ばし・・・・バスタオルを落として、裸にした。
「あッ・・ちょっと、先輩・・・・・っ!」
自分の裸を見られているという現実に恥を感じたのか、
君は頬を真っ赤に染めて胸を隠した。
・・・・そんなコトしたって、無駄だぜ?
俺は胸を覆う君の手を払い、あらわになった乳房を軽くしゃぶった。
「・・・んっ!!ア・・・・」
抑えられない快感を声で漏らす君に、俺はますます萌えた。
そして・・・胸の谷間に口を運び、強く押し付けてキスマ−クを残した。
「
が俺のモンだっていう証拠だよ。・・もっと付けてやるか?」
君は小さく頷いた。
俺は・・・それを合図に、さっきよりもっと激しく赤い印を付けていった。
俺が君の中に出し入れする度、君は何度も何度も甘い液と声を漏らした。
初めてのくせに・・・・男を欲情させるツボを突くなんて、大抵出来ねぇ事だよな。
・・・可愛くすすり泣く
の中で、俺はとうとうイった。
そして――
もそれと同時に、5度目の快楽へと達した。
+++++
――ザ−・・・・・――
湯気に見え隠れする君の顔は、だいぶ疲れているようだった。
頬を少し膨らませ、湯船にだるそうに浸かっている。
俺はシャワ−をキュッと止め、機嫌を取るかのように君の唇にキスをした。
「・・・・ンッ。苦・・・・・・」
「当たり前じゃん☆
の愛液飲んだばっかだし。」
ニヤッと微笑んでそう言うと、君は更に頬を膨らませ、今度はそっぽを向いた。
「・・・私、初めてだったのに。ヒドイじゃないですか!」
「ヒドイ〜?俺が?」
「そうですよぉっ!あんな激しくして・・・・。すごい痛かったんですからね!!」
「マジで−?一応、あれでも優しくしたつもりだったんだけどな。
ホントは
も気持ち良かったんだろ?」
全てを見透かすような俺の言い方に腹が立ったのか、君は口を閉ざしてしまった。
しかも、瞳まで潤んできている。
いくら可愛すぎるからといって泣かせるのはマズイな・・・と思い、
俺は君のおでこにキスをして言った。
「・・・・悪かったよ。
があんまり可愛くてさ・・・つい、イジメたくなっちゃったわけ♪」
すると、君は少し機嫌をやわらげたらしく・・・俺の瞳をじっと見つめた。
「
先輩って・・・ホントにイジワルですよね。」
「アレ。まだ怒ってんの−?」
君の悔しそうな顔を見てこらえきれず、俺は笑い出した。
「・・ちょ、ちょっとぉ!何で笑うんですかぁ〜!?
先輩!!」
「ははっ、だって・・・・お前可愛すぎ!」
「・・・先輩、今日・・・“可愛い”って言いすぎです・・。」
「え、そ−か??」
「・・・そんなに言われたら・・・・私バカだから、図に乗っ」
俺は我慢できなくなり、君の言葉を遮って――キスをした。
「・・・・・ん・・・・・っ。」
舌を絡ませ、何度も何度もキスを続ける。
風呂の中だからなのか、君の声が妙に響いて・・・・愛おしい。
俺は唇を離すと、少し名残惜しそうな君の唇にもう1度だけキスをして・・・湯船へ移動した。
「・・・大丈夫だよ。俺は、ずっと
の傍に居るから。」
「・・・・えっ?な、何ですか・・・突然・・・・///」
「ん?だって
・・・何か今、寂しそうだったから♪」
「やっ・・そんな事ないですよぉっ!」
「・・・恥ずかしい?」
「・・・・・少しだけ・・・・。」
初めて自分の想いをあらわにした君が恋しくて・・・・俺は、いつもより強く君を抱きしめた。
可愛い可愛い俺の彼女――絶対誰にも渡さない。
――俺は、君の虜だ――。
<fin.>
++まいあのあとがき♪++
ハイッ!『虜』の先輩バ−ジョンでぇ〜すvvv
ってか、キス多すぎですね。(死)
主人公愛されすぎだし。う〜ん・・・うっらやましい☆(泣)
まいあもこんなに愛されてみたいっすねぇ〜。
あはは・・・・虚しくなってきたんでこの辺でv
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