タイトル『君といる時間』
「・・・ねぇ
くん。私、そろそろ帰るね。外もだんだん薄暗くなってきてるし・・・・」
「え〜っ、ダメ!!まだ居てよ〜〜。」
「ダメって言われても・・・。帰り遅いと、親が心配するし・・・・・・」
「部活だって言えばいいじゃん」
「う〜・・・そうだけどぉ〜・・・・・。。」
それは、
が
の部屋に遊びにきていたある日のことであった。
「何〜?
ちゃんは、俺といるのがそんなにイヤ?」
「絶対イヤじゃないっ!!(断言)・・・でもー・・・・」
「お願い・・・もうちょっとだけ。一緒に居てよ・・・・・」
ベッドに寄りかかった状態で、帰ろうとする
の手をつかみながら
が言う。
は大好きな
の瞳の誘惑に勝てず、仕方なくまた座りこんだ。
「・・・・分かった。じゃあ、あと20分だけだよ?」
「マジ?!いいの??」
「・・帰ってほしいの?」
「あー、違う違う!!!(汗)一分でも一秒でも、
と長く居たいから・・・俺」
「・・・・・私も・・・・ホントは、
くんともっと居たい(///)」
「・・・突然素直になったじゃん」
「それは、
くんがそうさせたからっ・・・・・・
って
くん、何でそんなに近づいてくるの・・・・・・!?/////」
だらけた体勢のまま、
が少しずつ
に近づいてくる。
――やがて二人の間は至近距離となり、
が
の瞳をじっと見つめた。
「やっ・・・・・・ちょっと
くん、何しようとしてるの・・・・・?!?///」
「・・・
が予想してるコト」
「えっ・・・・・・・・!」
(今、
くん あたしの事・・・・・・
って言った?)
初めて呼び捨てにされた嬉しさに酔いしれていた
の唇は、
あっという間に
の唇で塞がれてしまった。
「・・・・・・・!!!」
長い沈黙が、二人を襲う。
は
との初めてのキスに戸惑い、ただただ抵抗もできずに唇を重ね続けるだけだった。
――しばらくキスをしていると、ようやく
が唇を離した。
は
の唇の感触を味わったまま、頭をボ〜ッとさせて思わず言った。
「・・・初めて・・・・だね・・・・・。
くんとキスしたの」
「・・・・・もっと先のコト、してみる?」
「・・・ウン・・・・・」
が、
の耳元で甘く囁く。
は全身の力が抜け、もう何でも
に逆らわんばかりだった。
「・・・いいの?そう言われると、ホントにしちゃうよ・・・・?俺・・」
「いい・・・・よ・・・・・。
くんなら・・・・・・・」
「呼び捨てにしてよ・・・・・・ ”くん”なんか要らない」
「うん・・・・・・・
・・・・・・・・!」
「・・・うれしい」
の甘く優しい吐息(と囁き)が、
の耳に強く残る。
は少し息を荒くさせながら、
に身を任せた。
すると、すかさず
が
の唇を奪った。
今度はさっきみたく、優しいものではなかった。
「・・・・・んんっ・・・・・!?」
が小さく声を漏らす。
は気にせず、キスを続けた。
・・・キスは、更に激しさを増していった。
どんどん深くなる。
お互いの舌が、無造作に絡み合う。
激しく、切なく。
しばらく行為を続けているとやがて
が口を離し、また
の耳元で囁いた。
「・・・ガマンしなくていいんだよ。出せよ・・・・・声・・・
・・俺、
の声聞きたいな」
「う・・・・ハァッ、ハァッ・・・・・!そ、そう言われ・・・・ても・・・
・・・恥ずかしい・・・・・よ・・」
「恥ずかしくなんかないよ。むしろ、男は出される方が好きなんだから・・・・」
「そう・・・・・・な、の?じゃあ・・・・・・分かった・・・・・・・」
の答えを聞くと、
はまた続きを始めた。
は、言われた通り遠慮なく声を出す。
「・・・ンッ、んんん〜〜っ・・・・・ンウゥっふ・・・・・・・・!!」
いつもの
からは想像できないような声に、
はますます興奮する。
・・・やがて
は
を後方のベッドへ押し倒し、
二人の熱いヒトトキはヒートアップしていった・・・・・・。
+++++
「・・・・あぁ〜〜〜っ!!!もう1時間も過ぎてんじゃん!!
やばいよ〜っ、外真っ暗!」
「う、ヤベッ・・・ι ゴメン
、俺つい気持ち良くなっちゃって・・・・・」
「あ・・・・・・/////(思い出してちょっと照れる)べ、べべ別にいいんだよっ!
・・・・私も、気持ち良かったし・・・・・・」
「え?なんか今、ポロッと本音出なかった〜??(笑)」
「!!!で、出てないってばぁ!!!///あ、それじゃっ、私本当に帰るからっ!
お邪魔しましたぁ〜〜〜っ」
「あ、待てよ!途中まで送ってく。」
「えっ、いいよぉ〜別に!」
「良くない!俺のカワイイ
が襲われでもしたら大変だろ〜〜?!
夜道は女の子ひとりじゃ危ない!!」
「・・・・・///
って、そーゆーキャラだっけ・・・・・・(ちょっと引)」
「・・・(汗)まーいいじゃんか!なっ、ホラ行こーぜ!!」
「まぁ・・・・・いっか!それじゃあ、よろしくお願いしまーす。」
二人は仲良く手をつないで、暗い夜道を歩いていった。
―――君といる時間が、一番大切で一番すきだよ―――。
<fin.>
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