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2nd album『Heterotopia』
Private MD『rePASSAGE』
1st album『PASSAGE』
2000年12月完成
これまでの期間は無駄ではない
部屋の寒さと音の熱さ
完成度と未完成の可能性
多くの人に聞いてほしい
- 蜘蛛の巣=Heterotopia
- 唯一のBEAUTY
- 残像ヒーロー
- 皮膚一枚冷えた身体で静かに覆す営み
- 君が呼んでる(PRAYER)
- トリコモナス
- RAINY LADY
- 立ちクラゲ
- 織り合う慟哭000610
- 君は僕の腕を引きちぎって行け
- 終わりはどこだ?
1stの『PASSAGE』を
個人的にリ・アレンジしたもの
持っているのは
メンバーぐらい
仮歌しか入っていないのは愛嬌
(1997完成)
- rePASSAGE
- 薄氷誠実
- Get Back In Restraint
- 夢の中の孤独
- 明日天気になれ
- 裁かれたPARTY
- 1907-11
- CONVENI-CLERK
- 明日に怯えて
- PATRIOT LINE
- WALKING ALONE
1991年発表
カセットテープだった
まだ持っている人は
表彰してあげたい
ジャケットが大好き
- PASSAGE
- 薄氷誠実
- Get Back In Restraint
- 夢の中の孤独
- 明日天気になれ
- 裁かれたPARTY
- 1907-11
- CONVENI-CLERK
- 明日に怯えて
- PARTIOT LINE
- WALKING ALONE
蜘蛛の巣=Heterotopia
histo.voの詞にインスパイアされ、アルバム制作を具体化しようという話のころに作った気がする。なぜか歌詞のないままに録音されている。アルバム制作のせわしさのせい?歌詞バージョンは次のライブで披露できるかも。「まずこれを聞かんかい」というふてぶてしい態度を示すために1曲目に。詞をもらってすぐに頭の中で曲が流れ始めた。できるときはそんなもの。霞ヶ関を歩いている時に曲の全体像が固まったので、忘れないようにぶつぶつつぶやいていた。曲の形式としては、histoで初めて3拍子の導入にチャレンジ。この3拍子の部分と4拍子の部分の組み合わせがうまくいった。激しさと静けさの調和も気に入っている。histo.drも「録音も含め、ええ曲や〜」と評価している。
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唯一のBEAUTY
もうかなり古い部類の曲。1st『PASSAGE』を作ってしばらく後、リズム先行でできた珍しいパターン。ライブというより、こうした形で作り込んで真価を発揮するタイプの曲だろう。やっと日の目を見た。histoにとっては1つの一里塚となった曲。この曲以前はギターとベース、ベースとドラム、ギターとボーカルなど、それぞれの絡み方が単調だった。この曲以後、各パートがそれぞれ勝手に自分の思うように演奏しても、histoとしてのまとまりは失わないということに気付いたという意味で。ただ当初、演奏はかなりお粗末で、ライブで失敗することもしばしばだった。
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残像ヒーロー
これも歌詞先行。histo.voの作る詞には2種類あって、イメージ・スケッチみたいなものと言葉がかなり練られたもの。これは後者で、やはりすぐに曲が浮かんだ。頭に浮かんだのはカーリーヘアのマーク・ボラン。ブギ調、あっさり短い、あまり暗くないという点では異色な部類の曲かもしれない。
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皮膚一枚冷えた身体で静かに覆す営み
曲先。ある一時期、このリフが頭の中をぐるぐる回っていた。Aの単音リフもよくやったと思うけど、Bの2つ目のコードの名前を知っている人がいたら教えて下さい。作った本人も分からないコードで弾いてます。この曲でhisto.baを見直した。Aのスライドを含めたベースライン、休符の使い方、つまりはギターとの絡み方を含めて、作曲者が表現したい世界観とうまくマッチ。この曲に関しては、特に注文も出さなかったと思うけど、それができてしまうメンバーとバンドを組めて、私は幸せです。histo.voがどういう意図でこの歌詞を作ったのはわからないが、今では私のテーマソングと化している。
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君が呼んでる(PRAYER)
私が仕事で北の土地にいる間、histo.baを中心にできた。やはり自分以外の人が作った曲だと、自分が使わないコード、弾き方、音色が出てくる。histoの中でのこの曲の評価は、実はあまり高くなかったが、今回の録音で成功した曲の1つ。最初は落選ぎりぎりだったのに。特に後半、徐々に音が厚くなる部分に評価が集中。聞いてみた皆さんはいかがだろう。
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トリコモナス
これもBEAUTYごろにできた曲。明らかに曲が先。コアな、しかも年季の入った支持者でも評価はまっぷたつ。「精神分裂」「どこが歌?」などがあると思うと、「他にはない曲」「どうやって考えついたのか」なども。題名も含め、いろいろな評価のある曲。題名については、知っている人は知っているものだが、知らないからといって会社で隣の人に大声で聞かないように。しかしなぜそれを題名にしたかということは、histo版都市伝説として、今後も語られることはないだろう。
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RAINY LADY
なぜ世の中にこんなにラヴ・ソングが氾濫しているのか。今の日本人にはそれしか考えられないのか。ほかに歌うことはもっとあるはず。作り手の怠慢と無責任を感じますな。私たちは愛だの恋だの歌いません。理由の中で一番簡単なのは、ラヴ・ソングなんて簡単だから。そうしたhistoにあって、世間が考えるラヴ・ソング的なものに一番近い曲でしょうか。ただ、柔らかな音と詞の中に秘められた「絶対値」を感じてください。あとだれか、私が使っているコード名を教えてください。この曲、コードを無視して音だけで作っている。
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立ちクラゲ
詞先。最初に見た時、「ヲイヲイ」と思った。コミックバンドとすれすれ。しかもコミックバンドが嫌いじゃないからたちが悪い。初期の爆風スランプ、初期の米米クラブ、嘉門達夫、初期筋肉少女帯、初期すかんちなど。作曲では静と動の対比に気を配ったつもり。これも作曲にかかった時間は短かった。
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織り合う慟哭000610
曲とは関係ないけど、Blanky Jet City、好きだった時期があった。でもテレビの音楽番組に出ている彼らを見て、「なぜ尺通りの演奏なんだ」。それだったらCDをかけて演奏しているフリするか、プロモーションビデオ流しておくだけで充分。『To-y』を持ち出すまでもなく、インプロヴィゼイションが生きていけない世界に音の本当の命なんてあるはずはない。そんなの、音楽をやっていれば分かるはずなのに。この曲は演奏するたびに長さも構成も変わる。従ってCDに収められているのはあくまで「一例」。実際、別の日に録音したバージョンとの間で、どっちをCDに収録するか最後まで迷った。雨の降る夜に、部屋を暗くして音だけに聞き入ってみてほしい1曲。ちなみに一発撮り。
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君は僕の腕を引きちぎって行け
コードネーム「スプラッター」。タテノリ・ロックの好きな人には好評のようだ。ライブではもっと早い。しかしこのスピードで何歳までできるか。一種の短距離走のようなものだ。逆に言うと短いからこそできるということでもある。確か、histo.baがH市に住んでいたころ、そのアパートで作った記憶がある。Bの部分はなんて事ない弾き方だが、個人的にかなり気に入っている。
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終わりはどこだ?
最新バージョンのhistoを示す1曲。曲先。久々にhisto.drが16の刻みをしている。非常に上達したのは歳月のためだけではあるまい。曲調としては今までのものからそれほど外れていない王道路線と言える。が、CD収録後も進化しつつあり、今では中間部のギターとベースが惑星直列みたいになっている。12拍に1回の邂逅。いつかお聞かせすることもあるだろう。
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1stの「PASSAGE」がシンプルながら完成度が高かったので、音色と音質のグレードアップのみ。イントロ部分のバブルサウンドは、妖怪人間ベムの始まりの歌のイメージもあり、得体のしれない何かが生まれるような。
薄氷誠実
1曲目から継続した音色を使って、つながりを持たせようとした。ピチカートも同様。クラシック・ギターを入れてあるが、実は2本、違ったギターを使っている。曲の前半部はhisto.vo所有のオールドもの。別名「チェックのやつ」。鈴のような音色がするのがよかった。後半のソロで使っているのは私がこれに合わせて購入したもの。音色が太いので、ソロ向き。いずれもコンデンサー・マイクなんてないので、小さなマイクをボディに張り付けて録音。
Get Back In Restraint
このアレンジこそ、histo.voと私が当初この曲で目指していたイメージだった。言ってみればリベンジ。言い換えると機材の勝利。ギターをどう折り込むかが課題だったが、なにげなくちょこまかと入れてある。
夢の中の孤独
メンバーの一番人気がこれだった。ちょっと意外。これはほぼイメージ通りに仕上がった希有な例。元の曲とはまったくの別物になっている。この頃は「カテドラル」とか「マリリン・マンソン」なんかを聞き始めたころだから、その影響もうかがえるが、しかし元々こういった要素は私の内部にあった。
明日天気になれ
どこかの雑誌でだれかが言っていた「パワーポップ」を頭に置いて作った。この録音の時から、定位と音量バランスの難しさを痛感し始めた。この曲では大きな鐘の音が周りの音にかき消されてしまっている。また、少年少女合唱団も本来は左右いっぱいの定位なのに、ややずれて聞こえる。このあたりは精進が必要だな。
裁かれたPARTY
元曲の良さである、すきまの多さを壊さないようにしたら、結局同じようなアレンジになった。ベースラインが特徴と言えば特徴か。お遊びも1か所入れてある。作るのもそんなに苦労はなかったな。
1907-11
気合いを入れて作った。これも元のイメージはこんな感じだった。曲の始まりがこのアレンジのすべて。
CONVENI-CLERK
思いっきり遊んでみました。
明日に怯えて
本来はもう少しいなた〜い感じにするはずが、ストレートなビート物になってしまった。まあいいや。
PATRIOT LINE
夢の中の孤独に次いで好評だったもの。それも、曲本体ではなく、前奏部分が。1stのこの曲は、当時の世相を反映もしているのだが、このリ・アレンジも作った当時の世相を、これは意図的に反映させている。前奏のさらに前奏には、よく聞くと別の何かが入っている。
WALKING ALONE
期待してなかった割にはまあそこそこのものになった。自動販売機で缶コーヒーを買ったら、当たり付きでもう1本もらえたような感じ。ちょっとハネた感じにできたのは収穫だった。
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このアルバムを作るために急遽、作った。当時はまだいたhisto.kbのキーボードを借りて、MTRを目の前にして10分ぐらいで作った。コードもシンプル、何のひねりもないが、Bの部分にやはりhistoと思わせる怪し〜い雰囲気がただよう。
薄氷誠実
初期histoの代表作とも言える1曲。最初期にできた曲の1つ。イントロはhisto.kbが演奏している。この曲で私は演奏時の恍惚感を初めて体験。演奏は今よりさらに下手だったが、曲の巧拙ではなく、音自体の持つ魔力のようなものやバイブレーションがあることを感じた。ある瞬間、自分の意識が幽体離脱するような感覚とでも言うか。この曲でバンドというもの、そしてhistoというものに執着するようになったという点で、個人的にも記念碑的な作品。
Get Back In Restraint
histo.voが作曲にクレジットされている希有な曲。その意味では曲先とも言えるが、彼の中にはおそらく、詞の世界も同時にあって、1つの世界を構築していたんだと思う。まだアレンジとしても音としても未熟だが、この時期、彼が一番こだわっていた曲だったと記憶している。
夢の中の孤独
ハードなロックを作ろうと思って作ったような気がする。曲先。histo.baが音楽事務所に勤めている友人に聞かせたところ、イントロからAへの急激な場面転換やAのリフについて、「どうしてこんな発想ができるのか」と驚き、かつ気に入っていたという。その彼はクラシックやフォークの好きなやつだったから、勝手流の作曲手法が新鮮だったのかもしれないが、これを聞いて、自分にもオリジナリティと呼べるものがあるのかもしれないと思った。
明日天気になれ
ちょっと音楽的趣向の違うhisto.kbが作っただけあって、異色の存在ではある。ただライブや練習ではやったことがないような。素人の女の子には一番とっつきやすい曲だろうけど。
裁かれたPARTY
最初期の「1907-11」や「薄氷誠実」の世界から、次の一歩を踏み出した曲。ハードネスというのは、何も歪みまくった音色とかテンポの早さとか叫ぶようなボーカルとかにあるのではない。そんな意思が込められた曲。histo.drと私のアパートで一生懸命、知恵を出し合いながら作った。ギターで言うと、アン・ルイスバンドにいたデカパンさんにひそかに捧げた曲でもある。そういえばその時期、T市のギター屋で彼を一度見かけたこともあったなぁ。
1907-11
記念すべきhisto初の曲。私にとっては、なんだ曲なんて簡単にできるんだ、と悟った曲。最古参の曲にもかかわらず、メンバー各人が今でもそれぞれ気に入っている。それは古いからというのではなく、構成の非オーソドックス性だったり、リフの気持ちよさだったりする。histo内でもこの曲ができたときの逸話は語りぐさになっている。そう、それはhisto.baの部屋で、夜通し音楽について語ったあと...
CONVENI-CLERK
histo.voとhisto.kbのユニットから生まれた。従って残り3人はほとんど制作にかかわっていない。「明日天気になれ」に通じるものは感じてもらえるだろう。この曲だけは録音そのものもhisto.kb単独の多重録音。音の質感もやはり他の曲と違う。
明日に怯えて
アルバムを作ることは決まって、作り始めたけども、アルバムを1枚作るには曲数が足りないことに気付いて、制作に入ってから作った。イメージはhisto.voの中にあり、それを音にしただけ。後には「半魚人」の一部になってしまう運命なのだが。
PATRIOT LINE
これも焦って作った記憶がある。その割には詞の世界も気に入っている。あの時は歌うべき世界はやはりあった。世界と内面との落差とか、流れに抗しきれない内面とか、それを知っている内面、それをなすすべもなく受け入れてしまう内面とか、いろんなものが込められている気がするのは深読みし過ぎか。少なくともここに歌われた世界は、まだ厳然として存在している。それが『rePASSAGE』版「PATRIOT LINE」につながっていく。
WALKING ALONE
histoにとって初めての理解者が気に入ってくれていたらしい曲。何でも「雨上がりの道を歩いているイメージ」とか。この曲で、コードなんてなくてもいいという開き直りを覚えた。だれでも1人で道を歩いていくんだけど、その道が交差したり時には一緒に歩いたりするからこそ、1人で歩く意味もあるというもんだ。
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