Medical infomation

顔から始まって体幹から四肢へと発疹が広がるものには

伝染性紅斑（いわゆるリンゴ病）
麻疹（はしか）
風疹

があります。

麻疹は口の中にできるKoplik斑が、風疹は耳の後ろにできる腫脹が特徴的です。

市中肺炎の15〜20％がマイコプラズマが原因です。
小児や若年成人に多く見られ、1才以下には比較的少ないです。
発熱で発症し、長引くしつこい乾いた咳が特徴です。この咳は早朝や夜間就寝時に増強します。

この肺炎には多彩な合併症が存在しますので早めの受診をお勧めします。
心筋炎や心外膜炎、中耳炎、鼓膜炎、多形紅斑、ステーブン・ジョンソン症候群、髄膜炎、脳炎、ギラン・バレー症候群などです。

混合感染がなければ、予後は良好ですよ。
治療はマクロライド系の抗生物質（エリスロマイシン・クラリスロマイシンなど）の投与（2週間）

ある人が契約してしまった健康食品のクーリングオフにてんてこ舞いしてしまいました。

契約の翌日、相談を受けて
「そんな高価なものを今現在買う必要性は全く無い。」
とアドバイス。そのまますぐにクーリングオフしたはずでした。
（口頭で解約したと聞いただけとの事）

ところが、商品は届くは（受け取り拒否を指示）カード会社から請求明細は届くはで
「いったいどうなっとるんじゃい！」
と、その健康食品の会社に押し掛けたのです。
しかも今日が契約から20日目。
もし、解約されてなければ、明日になったら解約できなくなってしまいます。

事務所はとあるマンションの一室。
玄関に入ると、電話で
「ホントに金もうけがしたいんだったら・・・・・・そんなセミナーにも参加しない販売店のために出かけてく必要なんてないわよ・・・・・・もっとしっかりしてよ！○○さん！・・・・・。」
などと、他の同系列の事務所と電話中の様子。

「おい！いつまで待たせるんじゃい！」
と、怒鳴りたくなるのをグッと押さえて、立ったまま待ちます。

事務所の責任者（いわゆる地方販売会社の社長）の女性がようやくやって来て、中に通されました。

こちらは、解約されたという証明をきちんとした文書で欲しいのですが、なかなか要領を得ないんです。
「そしたら、逆にそちらがもう一度クーリングオフするとここで一筆書いてください。」
とか、言い出すし。
それは、そちらが受け取る文章になるでしょうに。

最後の手段として、今日夜12時までにその本社とやらに
配達証明付の内容証明郵便で解約・申込み撤回の意思表示を記載した書面を送付
すればいいのですけどね。

彼女が一筆書いているときに、
「今回は残念です」「せっかくの機会でしたのに」
とかいいだすんです。
「この商品はとてもいいんですよ。全国の病院で多くの先生が臨床で使ってるんですよ。」
「この商品の効果を調べたら２０コもあったんですよ。すごいでしょう。頭痛から・・・頭からず〜っと全身に効くんです。」（はぁ？20コ？意味不明！）

たしかに、最近この商品の成分の癌抑制に関する論文がでてますよ。
臨床で使われているのも知ってます。だから一部事実ではあるんですよ。

でも私の言いたいのは「販売方法に問題がある」 ってことだったんです。
先日クーリングオフするとき、事務所に行くっていうので、マルチ商法とクーリングオフの話の載ったWebpageを印刷して持たせたんです。「商品をある金額まで人に紹介すると、安く買えるようになる。」なんて言うもんですから。
そしたら、

「ウチはねずみ講ではありません。」
「会って、ちゃんと誤解を解きたいんです。」
とか電話で言っていたんです。
そりゃな、ねずみ講とはいわんだろうさ。商品がちゃんとあるからね。
でも、会えるわけないだろ！この試験前の忙しいときに！(-_-ﾒ)
「それは、そちらの都合であってこちらは知ったこっちゃ無い。まずクーリングオフしてから。」
というと
「契約者と紹介者の友人関係が悪くなるのが心配ですので、一度会ってください。」
なんだと！こりゃ〜ちゃんとした会社じゃないな〜
「いいから、すぐに解約手続きしてください。」

なんて電話でのやりとりがあったんです。

そこで、自分が薬剤師である事、代替医療には多少精通してることなどを明かすと、
商品の事でwebmasterを言いくるめられないと思ったのでしょうか、こう切り出してきました。

「私はこの商品を勧めてるんじゃないんです。」
「このビジネスを勧めてるんです。」
「どんな商売でも仕入れはするでしょ。今回買っていただこうとしたのは、仕入れなんですよ。」

おい！やっぱマルチかよ〜
さっき自慢げに商品を解説して勧めてたのはなんだよ！
しかも契約しちゃった当の本人は”ビジネスだったなんて全然理解してない”・・・

「商品は本社が売るので、商品の事に関しては素人でもいいんです。」
「私たちは、その掛け橋になるだけなんです。」
「ほんとうに病気で困ってる人のために掛け橋になるんですよ。」
「商品は1つ買うのでもいいんですよ。」
「ノルマなんてありません。」
「リスクがないんですよ。」
「こんないい商売ありません。」
「このビジネスのいいところは『仲間』なんですよ。」
（契約しちゃった本人に向かって）
「あなたに○○さんが勧めたのは、あなたの事を本当に思ってのことなんですよ。」

おいおい！なんか言ってる事が変ですよ。
人助けでやってるのか、それとも金もうけでやってるのか。

「最近多いんですよ病気の人が、金欠病の人がね。」
「そういう人のためにお勧めしてるんです。」

そう来たか！
もう、疲れたんで解約の書類だけしっかり手に入れて帰りましたよ。
アホらしくなってきた。

webmasterは、以前から『医療の開放』を唱えています。 『医療の開放』とは、簡単に言うと 『健全な市場で、正確な情報を得て商品を自由に選べるように、医療も正確な情報を得て治療法を 自由に選べなければならない。』 ということです。この、いわば医療の自由市場には代替医療も参入して良いと考えています。 打つ手は多いほうがいいでしょう。 現在一番問題なのは正確な情報が得られない事でしょう。 世間にはインチキ・マチガイ・マギラワシイ医療情報が氾濫してます。 その情報の中から、正確な情報を得ることができるように、患者側ももっと賢くならなければならないのです。 その手助けが、専門家に求められていると感じています。自分の専門分野だからと誇張したりする健康TV番組s（←しかも複数）に出演してる専門家ではダメなんですよ。 本当に正確な情報を伝える事のできる専門家じゃないと。 みなさんもTV・雑誌に躍らされていませんか？ 健康食品も代替医療の一つです。最近の健康食品の広告は、薬事法ギリギリに誇張しまくっていて嫌気がさしてますが、Webmasterも長期摂取による効果は体感した経験がありますので、医療従事者の中では肯定派寄りなのに・・・とても残念な経験でした。

あんたらがやってるの、そりゃマルチ商法だよ。
まぁマルチ商法は違法じゃないけどな。

ただな・・・

人の健康につけ込んでマルチ商法するんじゃないよ。

おしっこに血が混じっていたら、びっくりしますよね。
血液（赤血球）が混じる尿を血尿といいます。びっくりするとは思いますが落ちついて病院を受診してください。泌尿器科を探されてもいいですが、普通の内科の受診でも結構ですよ。
血尿の原因にもいろいろあります。

• 膀胱炎
  

  一番多いのは、膀胱炎です。尿が濁る・排尿時の痛み・頻尿 が3大主徴です。
  膀胱炎はほとんどが逆行性に尿道口から膀胱へ病原体（その多くは大腸菌）が侵入するので、尿道が短い女性に多い病気です。おしっこを我慢したり、風邪をひいていたり疲労して免疫力が低下してるときに起こることが多いです。抗生物質と水分を大量に飲む事で10日ほどで治ります。再発しやすい病気ですし、薬は毎日きちんと服用しないとなかなか治りませんよ。

  
  
• 尿路結石
  

  尿路に石が詰まる病気です。腎臓・尿管・尿道にできる結石により、痛み（疝痛；強い疼痛が一定の時間をおいて周期的に繰返します）が起こります。膀胱に結石ができるとほとんどが膀胱炎を合併します。

  
  
• 膀胱腫瘍
  

  血尿以外の症状を伴わない無症候性の血尿が特徴的です。
  初発患者さんの70％が乳頭状の表在性腫瘍で内視鏡的手術で根治します。
  浸潤している場合は膀胱全摘が必要となります。

  
  
• 遊走腎
  

  横になっているとき正常な位置にある腎臓が，立ったときに下方に移動する疾患です。これによって腎が転倒したり圧迫されたり、尿管が異常屈曲したり圧迫されたりして、腰・背中・側腹部の鈍痛，不快感，圧迫感を感じます。女性の右の腎臓に多くみられます。

  
  
• 腎炎
  
• 腎結核
  
• 前立腺肥大
  
• 腎腫瘍
  
• その他
  

血尿がでたら、重大な疾患の可能性もありますので油断はできません。膀胱炎でも放置すると血中に菌が移行して発熱など強い症状がでます。慌てず近くの病院を受診してください。

口内炎といってもいろいろあります。

今回の試験期間中に私の口にできたのは、アフタ性口内炎。
口の粘膜にできた円形のびらん・潰瘍で、辺縁に充血と白苔が見られます。
おそらく栄養素欠乏によるものだと思われます。例えばビタミンBとか亜鉛とかね。試験にはどうしても不摂生は避けられませんので(^^;)。

栄養素欠乏によるものなら、足りないものを摂取すれば良くなってくるけど、要注意な口内炎もあります。

カンジダ性口内炎はカンジダというカビが原因でおこります。このカビは通常は病原性をもってないのですが、悪性腫瘍や全身性消耗性疾患などで免疫力が落ちてくると口内炎を引き起こします。大量の斑状白色偽膜（牛乳のカスのような膜）に覆われるので大変印象的です。

梅毒でも口内炎が起こります。梅毒性口内炎は感染約３週間後に初期硬結ができ、次第に大きくかたい辺縁を持った無痛性の潰瘍になります。これを硬性下疳といいます。さらに放置すると咽頭は発赤腫脹し、厚ぼったい扁平隆起性浸潤性丘疹（扁平コンジローム）が現れます。扁平隆起性浸潤性丘疹には梅毒（ Treponema pallidum）が大量にいるので、感染源になってしまいます。

お子さんに高熱とともに頬の粘膜の白斑が現れたら、はしか（麻疹）かもしれません。すぐ病院につれていってあげて下さい。この白斑をKoplik斑といって、医者が見のがしてはいけない徴候のひとつです。

今日はこんなところで・・・

血管を見れば年齢が分かるというけれども、動脈硬化は想像以上に心臓に負担をかけています。

動脈硬化によって脈波（心臓の周期に伴って起こる血管内圧の変化）は早くなりますが血管分岐部で反射した脈波は、早く心臓に帰ってくると、 収縮期に重なり「Tidal wave」を引き起こします。
さらに、動脈硬化では大動脈の弾性力がないので拡張期血圧は低くなります。

これは、大動脈弁閉鎖不全症と同じ病態ではないか！

若いうちは、脈波の反射波はゆっくり心臓に帰ってきて拡張期に重なります。

これは、IABP（intraaortic balloon pumping; 大動脈内バルーンパンピング法・・・心不全時に冠動脈に血液が流れるようにする手法）と同じ効果ではないか！

なんてうまくできてるんでしょう。