健康食品 〜マルチ商法にご注意〜



ある人が契約してしまった健康食品のクーリングオフにてんてこ舞いしてしまいました。

契約の翌日、相談を受けて
「そんな高価なものを今現在買う必要性は全く無い。」
とアドバイス。そのまますぐにクーリングオフしたはずでした。
(口頭で解約したと聞いただけとの事)

ところが、商品は届くは(受け取り拒否を指示)カード会社から請求明細は届くはで
「いったいどうなっとるんじゃい!」
と、その健康食品の会社に押し掛けたのです。
しかも今日が契約から20日目。
もし、解約されてなければ、明日になったら解約できなくなってしまいます。

事務所はとあるマンションの一室。
玄関に入ると、電話で
「ホントに金もうけがしたいんだったら・・・・・・そんなセミナーにも参加しない販売店のために出かけてく必要なんてないわよ・・・・・・もっとしっかりしてよ!○○さん!・・・・・。」
などと、他の同系列の事務所と電話中の様子。

「おい!いつまで待たせるんじゃい!」
と、怒鳴りたくなるのをグッと押さえて、立ったまま待ちます。

事務所の責任者(いわゆる地方販売会社の社長)の女性がようやくやって来て、中に通されました。

こちらは、解約されたという証明をきちんとした文書で欲しいのですが、なかなか要領を得ないんです。
「そしたら、逆にそちらがもう一度クーリングオフするとここで一筆書いてください。」
とか、言い出すし。
それは、そちらが受け取る文章になるでしょうに。

最後の手段として、今日夜12時までにその本社とやらに
配達証明付の内容証明郵便で解約・申込み撤回の意思表示を記載した書面を送付
すればいいのですけどね。

彼女が一筆書いているときに、
「今回は残念です」「せっかくの機会でしたのに」
とかいいだすんです。
この商品はとてもいいんですよ。全国の病院で多くの先生が臨床で使ってるんですよ。」
「この商品の効果を調べたら20コもあったんですよ。すごいでしょう。頭痛から・・・頭からず〜っと全身に効くんです。」(はぁ?20コ?意味不明!)

たしかに、最近この商品の成分の癌抑制に関する論文がでてますよ。
臨床で使われているのも知ってます。だから一部事実ではあるんですよ。

でも私の言いたいのは「販売方法に問題がある」 ってことだったんです。
先日クーリングオフするとき、事務所に行くっていうので、マルチ商法とクーリングオフの話の載ったWebpageを印刷して持たせたんです。「商品をある金額まで人に紹介すると、安く買えるようになる。」なんて言うもんですから。
そしたら、
「ウチはねずみ講ではありません。」
「会って、ちゃんと誤解を解きたいんです。」
とか電話で言っていたんです。
そりゃな、ねずみ講とはいわんだろうさ。商品がちゃんとあるからね。
でも、会えるわけないだろ!この試験前の忙しいときに!(-_-メ)
「それは、そちらの都合であってこちらは知ったこっちゃ無い。まずクーリングオフしてから。」
というと
「契約者と紹介者の友人関係が悪くなるのが心配ですので、一度会ってください。」
なんだと!こりゃ〜ちゃんとした会社じゃないな〜
「いいから、すぐに解約手続きしてください。」
なんて電話でのやりとりがあったんです。

そこで、自分が薬剤師である事、代替医療には多少精通してることなどを明かすと、
商品の事でwebmasterを言いくるめられないと思ったのでしょうか、こう切り出してきました。

「私はこの商品を勧めてるんじゃないんです。」
「このビジネスを勧めてるんです。」
「どんな商売でも仕入れはするでしょ。今回買っていただこうとしたのは、仕入れなんですよ。」

おい!やっぱマルチかよ〜
さっき自慢げに商品を解説して勧めてたのはなんだよ!
しかも契約しちゃった当の本人は”ビジネスだったなんて全然理解してない”・・・

「商品は本社が売るので、商品の事に関しては素人でもいいんです。」
「私たちは、その掛け橋になるだけなんです。」
「ほんとうに病気で困ってる人のために掛け橋になるんですよ。」
「商品は1つ買うのでもいいんですよ。」
「ノルマなんてありません。」
「リスクがないんですよ。」
「こんないい商売ありません。」
「このビジネスのいいところは『仲間』なんですよ。」
(契約しちゃった本人に向かって
「あなたに○○さんが勧めたのは、あなたの事を本当に思ってのことなんですよ。」

おいおい!なんか言ってる事が変ですよ。
人助けでやってるのか、それとも金もうけでやってるのか。

「最近多いんですよ病気の人が、金欠病の人がね。」
「そういう人のためにお勧めしてるんです。」

そう来たか!
もう、疲れたんで解約の書類だけしっかり手に入れて帰りましたよ。
アホらしくなってきた。

webmasterは、以前から『医療の開放』を唱えています。
『医療の開放』とは、簡単に言うと
『健全な市場で、正確な情報を得て商品を自由に選べるように、医療も正確な情報を得て治療法を 自由に選べなければならない。』
ということです。この、いわば医療の自由市場には代替医療も参入して良いと考えています。
打つ手は多いほうがいいでしょう。

現在一番問題なのは正確な情報が得られない事でしょう。
世間にはインチキ・マチガイ・マギラワシイ医療情報が氾濫してます。
その情報の中から、正確な情報を得ることができるように、患者側ももっと賢くならなければならないのです。
その手助けが、専門家に求められていると感じています。自分の専門分野だからと誇張したりする健康TV番組s(←しかも複数)に出演してる専門家ではダメなんですよ。
本当に正確な情報を伝える事のできる専門家じゃないと。
みなさんもTV・雑誌に躍らされていませんか?

健康食品も代替医療の一つです。最近の健康食品の広告は、薬事法ギリギリに誇張しまくっていて嫌気がさしてますが、Webmasterも長期摂取による効果は体感した経験がありますので、医療従事者の中では肯定派寄りなのに・・・とても残念な経験でした。


あんたらがやってるの、そりゃマルチ商法だよ。
まぁマルチ商法は違法じゃないけどな。
ただな・・・

人の健康につけ込んでマルチ商法するんじゃないよ。


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