果物の王様?!

「果物の王様」と誰が言い始めたか知らないが、その「王様」を食べる機会があった。





「ドリアン」




…とげとげのなかにクリーム色の果肉。ねっとりした触感と共に濃厚な甘さが「果物の王様」と言われているらしい。

以前からいろんな珍しい果物を食べたがる私ではあったが、ドリアンは

  • 値段が高い

  • なかなか売ってない

  • 匂いがかなりのものらしい

という理由でまだ食べたことが無かったのだ。

ある時立川に行った時、伊勢丹で「アジア食紀行」などという催し物をやっていたので捜して見ると。

冷凍ではあったが「ドリアン¥600」とあるではないか。

これは「チャレンジしないと当分お目にかかれないだろう」と思い購入。
お姉さんに「おいしいドリアン」を教えてもらい選んでもらった。
そしてすぐに家に帰って食べることにした。

封を開けるとなんとも強烈な刺激臭があたりに充満する。

ガスに良く似た匂いだなぁ…。

「これは失敗か?!」


思わず鳥肌。

覚悟を決めて自分を励ましながら、スプーンで柔らかそうなところをすくって口に入れる。

匂いがキツイ為鼻はつまんで・・・あ〜ん。

「・・・思ったよりまずくない、いやおいしいかも?」

これは確かに王様かもしれないと思いつつ、鼻はつまみながら何口か食べた。

しかし油断したのが間違いだった。

ちょっと熟してなさそうに堅いけど大丈夫だろうと思って食べたのがいけなかった。

まずい、それも最悪に!

青汁もびっくりだ!!


思わず吐き出し、お茶を飲んだが口内にはガス臭さが残る。ううっ……。

味はどうあれ、あの強烈な匂いはとてもじゃないがたまったもんじゃない。

結局熟してないドリアンはもったいないがゴミになった。

                 

それからゴミの日まで2日ほどあったが、家の中はドリアン臭さが充満していた。

きっと「ゴミ箱行き」にされてしまった奴,ドリアンの復讐に違いない。

「ドリアン」との最初の戦いは私の負けだった。

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