伝えようとする気持ち・届く心



ある仕事場に派遣された時、そこでこんなことがあった。


仕事の材料を運んでくれるよう、社員のおじさんにお願いした。

すると他の仕事のものを運んでいたのに、お願いしたものを先にもって来てくれたのだ。

フォークリフトで運んでくれた直後、

「ありがとうございました」

と私はおじさんに言った。

その時横に居たパートのおばさんがこんなことを言ったのだ。

    

 いちいちそんなこと言わなくてもいいのよ。

 どうせ聞いてないし、疲れるでしょ。




かちんときた。


「いちいち」?

「そんなこと」?
  

「どうせ聞いてない」?
 

「疲れる」?


自分の気持ちを人に伝えることで「疲れる」ということは私には無い。
どう伝えればいいか苦労はするけど。

確かに仕事だから物を運んでくれるのは当たり前かもしれないけど、「義理」で言った言葉ではない。
聞いてなかろうが、そんなことだろうが、これは私が相手に伝えたいと思ったから「言葉」になっただけで。



最近伝えたくても言葉にできないことがたくさんあった。

そのせいで私の気持ちは相手にちゃんと届かなかった。

相手はとても困っただろうし、なにもできなかっただろう。

だって私の「心」が理解したくてもできないのだ。

他人の心が総て読みとれて解かる訳ないのだから。

届いてほしい自分の心

一方通行じゃ駄目なんだろうけど

せめて

伝えようとする気持ちだけは忘れずにいたいと思う。

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