イタリア セリエA SERIE A



■リーグの概要 (STORY)
現在、世界最高峰リーグと評されるセリエAだが、その前身となる大会は1898年にはじめて開催された。

当時はわずか4チームによるトーナメントで、その後1912年までは北部に本拠地を置くチームだけのリーグ戦だったが、それ以降は南部のチームも参加を認められ、全国的な規模の大会になった。

当時の試合方法は現在と異なり、各地域別にリーグを行い、その勝者が決勝トーナメントに進む方式で、1929−30シーズンから現在の統一したリーグ戦になった。

その後、第二次世界大戦のため中断するまでは、ユベントスやボローニャ、アンブロジアーナ・インテル(インテルの前身)などがリーグを牽引していった。
次第にミラノ勢が強さを見せるようになり、インテルとミランは欧州のサッカーシーンでも名を馳せる存在になっていく。

1962−63シーズンはミラン、1963−64と1964−45シーズンはインテルと3年連続でミラノにチャンピオンズカップを持ち帰ったころが第一次全盛期だった。

1960年代後半に外国人選手の登録が制限されるようになると、次第にヨーロッパのタイトルはイタリア勢チームから遠ざかっていったが、逆にこのことが自国選手の育成に好影響を与え、特にユベントスはたくさんの代表選手を送り出し、1978年のW杯アルゼンチン大会のベスト4、そして1982年のW杯スペイン大会の優勝の立役者となる選手をたくさん輩出した。

1980年にふたたび外国人枠が復活すると、スター選手を揃えたユベントスや、サッキ監督率いるミランなどがスペクタクルな戦術で一躍脚光を浴び、1990年代に入っても、この2チームがセリエAの主役となってくる。

最近はラツィオやローマの南部勢が優勝を遂げたこともあり、セリエAの勢力図が塗り替わってきつつあるが、昨シーズンはユベントスが優勝して北部に覇権を奪回するなど、南北対立の構図は激化の一途をたどっている。


■試合方式 (REGULATION)
●試合方法
全18チームがそれぞれホーム&アウェイ方式の2回戦総当たりで全34試合を行う。
勝ち点 : 勝利=3、引き分け=1、負け=0


●順位決定方式
勝ち点が多い順に順位を決定する。
もし勝ち点が同じく並んだ場合は、得失点差には関係なく同順位とする。

〔同順位のときに優勝、カップ戦などで順位を決めないといけないとき〕
ホーム&アウェイの2試合で決定戦を行う。
●外国人登録
EU内国籍およびEU加盟申請中の国の選手に関しては無制限に登録が可能。
EU外国籍選手に関しては、2002年7月18日以前に契約した選手には摘要されず、2002年8月31日までに契約した選手には各チームに1人だけ登録が許される。
このルールは冬の移籍期間にも摘要されるが、変更の可能性もある。

●移籍期間
今シーズンは
(1) 7月1日〜8月31日まで
(2) 1月2日〜1月30日まで

●累積警告
警告は最初4枚で1試合、その後は3枚、2枚、1枚で出場停止になり、再び4枚に戻る。
また、1試合で2枚の警告を受けても、悪質とみなされなかった場合は出場停止にならない場合もある。


■リーグの構造 (STRUCTURE)
●セリエA(18チーム)
セリエA18チーム、セリエB20チーム、セリエC136チーム、セリエC252チームの全126チームがリーグのピラミッドを形成している。
セリエAの下位4チームとセリエB上位4チームが入れ替わるが、勝ち点で並んだ場合は決定戦を行う。

▲4チーム昇格     ▼4チーム降格

●セリエB(20チーム)
C1は北部と南部の各18チームで2つに分かれている。
C1からBへの昇格は各優勝チームは自動的に、残る一つずつはリーグの2位と5位、3位と4位のチーム同士のホーム&アウェイ方式のプレイオフで勝ち残ったチームが、中立地で決定戦を行う。

▲4チーム昇格     ▼4チーム降格

●セリエC1(36チーム)
C2は北部(A)、中部(B)、南部(C)の3つに分けられた地域リーグで、全部で52チームが所属している。
昇格、降格は各地域の優勝チームとそれぞれの2位チームによるプレーオフで決定する。
▲6チーム昇格     ▼6チーム降格

●セリエC2(52チーム)




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